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子育て教室「自然のちから 絵本のちから ~子育て・親育ちに栄養補給!~」

こんにちは。

インタープリターでアニマルコミュニケーターの菊間たまです。

 

みなさまの所では、台風の被害はだいじょうぶだったでしょうか。
今治でも川の水が見たこともないほど増え、土砂崩れもあちこちで起きました。
改めて自然の猛烈な力を知り、恐れを感じ、気が引き締まるようでした。

 

 

さて、9/15(金) 今治市玉川地域教育課主催の 「すみれ子育て教室」講師をさせていただきました。

今回はレアな野外活動^^。タイトルは、

「自然のちから 絵本のちから ~子育て・親育ちに栄養補給!」

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小学校で読み聞かせ活動もしている私に、

自然にふれる楽しさと、絵本の楽しさとダブルでお伝えしてほしい、

とのオーダーでした^^。

幸せなお仕事です。ぜひ、みなさんに栄養補給、していただきたい。

 

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ママさん、おばあちゃん、赤ちゃん、幼児さん と一緒に、

“万葉の森@グリンピア玉川” の自然と遊びました。

よく手入れされた万葉の森にはさまざまな万葉植物が。

植物それぞれが「見て見て♪」と言わんばかりに嬉しそうに感じました。

 

 

小さなお子さんと、自然の中で楽しく遊んでもらうために、

大人の感性・視点を開く遊びを。

感じる力にあふれた子どもたちの目線を、自由な感性を、思い出してほしいから。

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今回は、日本の伝統色チップと同じ色や、今の自分の気持ちっぽい色 を

自然の中から探してもらったり、

「ふわふわ」「カチカチ」などの手ざわりでコレだ!と思う自然物を探してもらったり。

 

どれも同じような緑、茶色に思っても、よっく見ると、ちがう。

よっくみると、いろんな色が見えてくる。深く繊細な自然の多様な色。

「こんなによく見たこと、なかった。」

 

手ざわりテーマでみんなが持ってくるもの、全然ちがうけど、

みんなそれぞれおもしろい手ざわり。

 

赤ちゃんや小さな子どもたちは、

大人より全身をアンテナにして触感からいっぱい刺激を吸収し学びます。

気持ちいいもの、おもしろいもの、子どもといっぱいさわって遊んでほしい。

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ママたち、素になって「うわ楽しい~^o^♪」

 

 

園内をお散歩したら、みんな、見えてきた見えてきた。
きれいなタマムシの殻や、可愛い赤ちゃんカナヘビ、イモムシ、ノウサギのうんち、

いろんな出会いがありました。

ゆっくり、じっくり見れば、自然の中に、何もない、なんてことはないのです。

素敵な発見があるのです。

普段はカナヘビもイモムシも、きゃああ~と敬遠するママたちにも、

「この子たちも、人の子と同じ可愛い赤ちゃん」と、ちょっぴりヨシヨシしてもらいました。

 

 

小さなこどもと自然に行けば、こどもたちはいろんなものを発見し、持ってきます。

「ママ見て~!」と呼びます。
どんな小さな発見だとしても、ママには「げげ、気持ち悪いかも・・・」なんて発見だとしても、

「ヤダー!」とか、「やめなさい!」とか、「そんなもの!」なんて言わないで、

発見を受け入れ、喜び、一緒に感じてほしいのです。

 

一緒に発見をわかちあい楽しんだ体験・記憶は、

子どもたちの興味や意欲、感性をのびのびと広げ深めてくれます。

 

そして、親にとっても、それは幸せな記憶の貯金になるのです。

世界を広げてくれることになるのです。

 

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すがすがしい芝生広場で裸足になれば、解放感満点。

大地にふれて、「気持ちいい~!」みんなそれぞれ自由にゴロゴロしてました。

 

 

芝生広場で絵本を読んで、またそれぞれに感性を広げます。

今回読んだ 「いっしょだよ」 という自然絵本は、素敵でした。今日の体験が心にしみ込むよう。

「あきねこ」は今日は読めなかったけど、うちの子たちのお気に入りです。

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そして最後に、“自然のちから”と“絵本のちから”についてミニレクチャー。

研究から言われること、私の見てきた体験をふまえて、

それぞれの“ちから”についてお話しました。

 

 

★自然のちから
・主体性が育つ
→自分で考えやってみるヨロコビ♪
→意欲・集中力アップ、能動的・積極的に、問題解決力アップ
・感性が育つ
→感じる、気づく力、自然への理解、思いやり
・ココロをひらく
のびのび自分らしく
これらによりコミュニケーション力もアップ
・癒し、免疫力アップ

 

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こどもがのびのびすると、自然の中で大人が思っている以上の力を発揮し、

大人がびっくりすることがあります。タフさやチャレンジ心、集中力など・・・。
こんなことがありました。

3歳さんが、道なき道のやぶこぎ、山登りをめちゃ楽しんでどんどん行って、

山の上でお母さんがひいひい言う傍らで、

「楽しい~!もっかいやる!」お母さんも他の大人もびっくりしました。
こどもの可能性はすごい!果てしない!

そんなこどもの可能性に大人が気づくことができるのです。

そうすれば、大人はこどもの力を信じることができるのです。

 

こんなに素敵なちからをもらえるのに、

現代日本ではこどもたちの自然体験がどんどん減ってしまってるという現状もお話しました。

 

 

★絵本のちから
こんなことが育ちます。
・想像力
・創造力
・集中力
・言語能力
・知的好奇心
・乗り越え力
絵本の世界でいろんな体験をする→現実世界でのピンチの時、
想像したり、発想転換ができ、乗り越える力になる

脳研究では、読み聞かせしてもらっている時、
・こどもは 大脳辺縁系が活発に →情動(喜怒哀楽)が発達
・読んでいる大人は
*前頭前野が活発に
→コミュニケーション、感情コントロール力が発動
*オキシトシン(愛情、安心 のホルモン)が出る

 

こどもにとってはもちろんのこと、

大人にとっても元気に、幸せになれるのが読み聞かせなのです^^。
読み聞かせは、こどもと大人が、

絵本の世界、気持ちを共有し、共感するコミュニケーションなのです。

 

さいごに、私の好きな 「センスオブワンダー」の抜粋を朗読しました。

いつ読んでも、響くメッセージ。

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「楽しかった~。」「新鮮でした。」

「家におもちゃが増えていくのがやだな・・・。もっと自然の中へ遊びに行きたいと思いました。」

「こどもの感性で見つけたものを、あまり聞かずに流してしまうことがあったけど、

その感性を大切にしたい、これからはもっと聞いて認めていきたい。」

 

みなさん自然に口々にコメントをくださいました。

 

 

自然のちから、絵本のちからを取り入れて、みなさんの子育てがさらに幸せになりますように^^。
ありがとうございました。

 

親子で自然に触れて“宝物時間”をつくる

「たまのきまぐれ森のようちえん 鈍川渓谷さんぽっぽの会」 は 10月・12月開催。

 

大人がゆったり自然にふれて感性を取り戻す

 「感性が目覚めるツアー」 は 11月開催。

詳しくは上記リンクへ。

2017年09月22日

2017夏休みプログラム レポート その1

こんにちは。

インタープリターでアニマルコミュニケーターの菊間たまです。

 

8月もまもなく終わりですね。
昼間はまだ暑いですが、朝夕涼しく、虫の声が日に日に響き、秋を感じるようになりました。

みなさまどんな夏を過ごされましたか。

をかしやの2017夏休み自然体験プログラム、8月20日までで終了しました。

ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました^^!

 

夏のプログラムのようすをお伝えします。 今回は その1 です。

 

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鈍川渓谷シャワートレッキングの記事は実施中にも書きましたが、
川は、ほんとうに涼しい!気持ちいい!

 
こどもも大人も、透明な水と遊び、自然体の素敵な笑顔になっていかれます。

 
川遊びが初めて、という方々は、はじめはとってもドキドキ、ちょっと怖かったり、川を歩くのもそろりそろり。
でも、2時間経つ頃には、すっかり自信に満ちた顔。

 

挑戦し、体で覚え、新しい自分になった方々。
川の自然を心から感じ、すっきり癒された方々。
みなさんそれぞれの川の自然との出会いがあったことと思います。

 

 

「ほんとうに、自然の中で遊ばせてもらってるんだ、と感じました。」

「こんなに透明な水のところはなかなかない。ほんとうにきれいだった。」

「この年になって、何かが出来たという喜び、感動を味わえるなんて幸せでした。」

「普段はケンカしている兄弟も、一致団結して励まし合いながら歩いてくれてうれしかったです。大人になっても兄弟仲良く助け合ってほしいから、今日みたいな経験を大切にしてほしい。」

「川の美しさにあらためて感動。また川に行きたいです。」

「普段しょっている余計なものを、川が洗い流してくれるんですね。」

 
今年は関西、東京、中四国のあちこちからも参加してくださる方が増えました。ありがとうございました。

 

自然は人の心を開き、力を呼び覚ましてくれます。

 
みなさんが本当に“イイ顔”をされる時、
私たちは、人を包んでくれた自然に対しとてもありがたい気持ちが湧いてきます。
今日も、人と自然をおつなぎできて、良かった^^。

 

 

 

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親子サバイバル講座。

 

サバイバルが好き。 ロープワークが好き。

こどもにいろんな体験をさせてやりたい。 夏休みのいい体験に。

キャンプはまだやったことがない。 アウトドアはほぼ初めて。

経験値がいろんな参加者さんたち。

 

それぞれに合わせて、しっかりじっくり色んなロープワークを覚えてもらったり、

ゆっくり基本をマスターしてもらったりしました。

 

初めはむずかしいけど、できていく喜び。何度も何度も繰り返すたびに、自信がついてきます。

 

ロープ、シート、棒だけの、簡単な道具で、これだけで、屋根ができちゃうんだ!

 

家族協力してタープを張って、発見されたみなさんでした。

 

焚き火おこしの基本は、薪は細いものから太いものをくべていって、

火を“育てる”。 空気の通り道を作りながらくべる。

 

こちらは、けっこうみなさん苦戦したようです。

頼もしいお父さんの声で達成したこどもたち、

今回は火をよ~く大きくするところまでは行けなかったけど、初めてのチャレンジをがんばった経験を持ち帰ったご家族、

みなさんそれぞれの挑戦、体験を持ち帰ってくださいました。

 

この経験を思い出して、ぜひ、これからアウトドアでの活動をどんどんやっていただきたいです^^。

 

 

 

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夜の海の宝探し~浜辺の生き物とウミホタルに会おう~。

 

日暮れ前の浜に集まったみなさん。夜の海で遊ぶなんて、初めて。

夜の海にはどんな宝があるのでしょう。

 

こどもも大人も、裸足で砂浜のやさしさにふれる。砂浜かけっこをすれば、みんなニコニコになりました。

砂に埋まれば、「あったかい!」「気持ちいい~」素直な声が聞こえてきます。

 

「わあ、海の水、あったかい。」

みなさんが楽しみにしていたウミホタルさんを呼ぶ仕掛けをセットするころ、

空はだんだんと蒼く染まってきます。

 

砂浜で好きな貝がらや自然のものを拾って、家族で自由な作品づくり。

 

空が藍色になり、暗くなったら、砂浜に、あの方々が現れる。

「あっ!」 「カニ!!!」

巣穴から出てきたスナガニさんたちと追いかけっこ。

わあわあ言いながら夢中になったあと、みんなで集めたバケツの中のカニさんは、、、

30匹以上!

バケツのなかが、もう、うじゃうじゃ!明るい時はぜんぜんいなかったのに、夜の海に息づく命に、みんなびっくりでした。

 

大興奮タイムのあとは、お待ちかねのウミホタルさん。

 

 

「うわあ~~~~~!」 「きれい~~~~~~!!」

 

青い光に見とれ、青く染まる手にドキドキ。じっくりじっくり対面しました。

砂の上にこぼれたウミホタルさんたちは、さながら散りばめた星のよう。

美しい青い光を発するこの生き物は、大切な、ちいさな海のお掃除屋さんでした。

 

星空と波の音に包まれた夜。

夜の海には、ワクワクする発見、美しいいのちの宝物がいっぱい でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年08月27日
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