北広島町にてリーダー養成講座
こんばんは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
さて、今週末の仕事は北広島町にて「自然体験活動リーダー養成講座」。
いつもいろんな仕事をしている私の、本業中の本業です。
主催しているのは、広島の「これからの学びネットワーク」。
通称コレマナ。
ながらく「しまプリ講座」を一緒にやっている、広島の河野ヒロキチ氏が理事を務めるNPO法人です。
私は講師として関わるので、明日からはじまる講座のために、北広島の大朝という地域に前入りしています。
大朝など広島県北部や島根に来ると、赤瓦の家々が特徴的。
これは、寒さに強い「石州瓦」。
淡路、三洲(愛知)と並ぶ日本三大瓦の一つです。
この辺は冬になると雪がかなり降るのです。
だから、温暖な愛媛とは全然違った瓦が必要になります。
こんな赤瓦を見ると、ああ、中国山地にやってきたなあという気持ちになります。
以前も大朝では何回も研修を実施しましたので。
そして地域を流れるのどかな川。
こんなのどかな川に、特別天然記念物のオオサンショウウオが生息しているらしい。
私はまだ見ていませんが、この辺の中国山地では普通にいるとのこと。
なかなかの秘境です。
そんな大朝を舞台に、明日から一泊二日の研修が始まります。
今回はいったいどんなドラマが生まれるのでしょうか?
楽しみです。
淡路島で山伏になる。
こんばんは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
さて、昨日今日は、淡路島に行ってきました。
友人のファシリテーターであり、「南海道ネットワーク」を結成している同志でもある青木マーキーに誘われて、訳も分からず山伏(修験道)の修行をしてきました。
なんでも、山伏修行はとにかくいいらしい。
マーキー曰く、「俺が体験した中で、一番よかったのがミニカウンセリング、その次が山伏」だと。
ということで短時間の体験版ではありましたが、行ってきました。
今回のメンバーは、私と青木マーキーの二人のみ。
場所は、古事記や日本書紀にある「国生み」の島、淡路島。
その中でも原点とされる「沼島(ぬしま)」。
諸説ありますが、この沼島は日本神話においてイザナギの命とイザナミの命が「天沼矛(あめのぬぼこ)」で海をぐるぐるかき回して、その滴り落ちた雫の一滴からできた、まさに日本最初の島なんだとか。
たしかに、島に足を一歩踏み入れただけでもすごいパワーを感じました。
そんな沼島へは、船で10分の距離。
そして修行。
一言も発せず、ひたすら島を歩きます。
先達が何かを言ったら、返すことばはひとこと「承けたもう(うけたもう)」。
それ以外は何も喋らないのです。
沼島はかつて修験道の島だったのですが、いつの間にか廃れてしまい、100年ほど前に、行者の姿は見られなくなってしまったそうです。
しかし、4年ほど前に青木マーキーを中心したメンバーが山伏の伝統を復活させて、今に至るとのこと。
実際に体験してみると、すごく不思議な感じ。
歩く道は山道もあれば普通の家が立ちならぶ集落もあり。
特別すごいルートではありません。
しかし、神社や由緒ある場所に行くと、必ず祝詞を捧げ、般若心経を読経します。
二礼二拍手、そして頭(こうべ)をたれます
その姿勢は清々しく、潔く、美しい。
そんなことを何度も繰り返すうちに、なにか、自分なんて大した存在ではないんだ、自然や、神々や、宇宙みたいなものに、自分は生かされているのだなーと、まだ薄ぼんやりとですが、感じることができました。
そして修行のハイライトは、「上立神岩(かみたてがみいわ)」。
そそり立つその形状から国生み神話の「天沼矛(あめのぬぼこ)」のモデル、あるいはイザナギとイザナミがオノコロ島に降り立ち、巨大な柱の周囲をまわって婚姻をおこなったという、「天の御柱(あめのみはしら)」だともいわれています。
緑泥片岩からなる、高さ30メートルの巨岩。
すげー、ど迫力。
しかもこの日は波が高く、ザッパンザッパン荒波が押し寄せていました。
岩場を歩き、聖なる岩にできるだけ近づき、祝詞を捧げ、般若心経を読み、頭をたれます。
これは今までと一緒。
しかし、本日最後の場所となるので、ここでは海に入って禊(みそぎ)を行います。
衣装は白い褌(ふんどし)一丁。
まだ冷たい水に浸かり、波に打たれながら一心不乱に祈ります。
実に清々しい、心洗われる体験となりました。
・・・しかし。
想像してみてください。
おっさん二人が褌一丁で海に入り、一心不乱に祈っている姿を。
かなりシュールです。
ともあれ、3時間足らずの修行は終わったのでした。
短い時間でしたが、なにかすごく心の澱が、抜けたような気がします。
そんな修行後の写真がこちら。
いかがでしょうか?
我ながら、なにか晴れやかな顔をしている気がします。
みなさんも機会があったらぜひ、山伏修行してみてください。
おすすめです!
以上山伏修行のレポートでした。