- インタープリターをガイドに活用したい担当者さま
- 既存のガイドからスキルアップしたい地域ガイドさん
- まわりにいる方にガイドの重要性に気づいてもらいたい方
インタープリターとは、自然や歴史や文化などの案内人のことです。
平たくいえば「ガイド」ですが、通常のガイドとは少し異なります。
おそらく一般的なガイドのイメージは「自然や歴史や文化などにすごく詳しくて、聞けばなんでも答えてくれる人」ではないでしょうか?
しかしインタープリターは必ずしもそうではありません。
「知識」や「情報」を重視する従来型のガイドとは異なり、知識を伝えることを主な目的としていないのです。
時には、知っていてもわざと答えなかったりします。
インタープリターが伝えることは表面的なことがらではなく、その裏にある本質やメッセージです。
あるいは「見えるもの」を通じて「見えないもの」を伝えます。
表面的な知識や情報より、それらが重要と考えています。
またインタープリターはあらゆる場所をガイドします。
お城などの歴史や文化を持つスポットや、何気なく見えるまちなみ、
あるいは地球の歴史に迫るジオパークだったりもします。
お客様も、子どもやカップルも含めあらゆる人を対象とします。
インタープリターは、しゃべるのではなく「体験」を通じて伝える仕掛けをします。
魅力が伝わる「アクティビティ」と呼ばれる体験をつくるのです。
参加者が自ら魅力を発見し、気づくことのできるような体験をデザインし、それを通じて本質やメッセージを「伝える」。
それがインタープリターの仕事であり、従来のガイドと全く異なるところなのです。
インタープリターの能力は、様々な仕事で活かすことができます。
例えば以下のような仕事です。
- ・まちなみや歴史などの観光ガイド
- ・バスガイド、ツアーの添乗員
- ・自転車ツアーやカヌーガイド、自然ガイド、登山ガイド
- ・ジオパークガイドや専門員
- ・観光協会、グリーンツーリズム協議会、観光DMO職員
- ・学校や幼稚園教諭、保育士
- ・博物館の学芸員や美術館のキュレーター
これらの立場の人々次第で、お客さんに与える印象は全く異なってきます。
ガイドの質によって地域の印象はガラリと変わってしまうのです。
そしてこれは観光にかかわる上でとても大切なこと。
お客さんがそのまちを好きになるのも嫌いになるのもインタープリター次第なのです。
インタープリターはお客様のために尽くします。
専門的な知識と技術を備えながら、そこに頼ることなく、楽しい体験を提供し、それを通じて地域の魅力を伝えます。
・インタープリターは常に奉仕者たれ。お客様の満足の先に、地域の未来がある。
・インタープリターは学びに貪欲であれ。しかしそこに溺れるべからず。
・インタープリターは「楽しさ」を大切に。自分のワクワクこそ人に伝わる。
・人が好きで好奇心旺盛。
・常にプロ意識を持っている。
・フレッシュな視点を持ち、既成概念にとらわれない大胆な発想ができ、客観的に物事を見ることができる。
・コミュニケーション力を磨く。
・人だけではなく、人と自然、人と歴史、人と文化をつなぐ接着剤である!
をかしやは、全国でも数少ないプロインタープリターを養成できる機関です。
確実に地域の魅力を引き出して伝えることのできる、プロフェッショナルな人材を育成します。
代表理事 菊間 彰
- ジャパンアウトドアリーダーズアワード2017ファイナリストに選ばれました。
- ▶JOLA(ジャパンアウトドアリーダーズアワード)のホームページ
- 観光による地域づくりのウェブマガジン「観光Re:デザイン」にてガイド技術を連載。
- ▶「観光Re:デザイン」のホームページ
- をかしやはNPO法人エコツーリズムセンター団体会員です。
- ▶NPO法人エコツーリズムセンター「エコセン」のホームページ
- 中四国で数少ない自然体験活動指導者(NEAL)養成団体です。
- ▶NEALのホームページ
地域活性化のためにガイドツアーを実施したい。ガイドを養成したい。
でも誰に依頼したらいいかわからない。
そんな場合は私たちにおまかせください!
私たちは、インタープリター養成のスペシャリストです。
わかりやすい体験と講義、そして豊富な実習により、どなたでも無理なくインタープリターになることができます。
ガイドさんのスキルアップ研修もおまかせください。
おそらく今のガイドさんは、すでに十分な知識や情報を持っているはず。
そこに私たちのお伝えするインタープリテーション、すなわち「体験を通じて伝える」という手法が加われば鬼に金棒です。「しゃべり倒すばかりだったガイドさんが、研修で別人のように変わった!」という嬉しい報告もたくさんいただいています。
現地で場の空気を共有する集合研修ではなく、近年では遠隔地同士をつないだオンラインでの研修実施が可能です。
オンラインの研修は難しいと思われがちですが、さまざまな工夫をすることでリアル研修に近い成果を上げることができます。
具体的にはオンラインアプリ「Zoom」、または類似のアプリと、パソコンやタブレットorスマホを活用し、研修を実施します。
1つ目:
お客様すべてにとって満足度の高いツアーを実施できる
属性の異なるお客さまをガイドするのはとても難しいものですが、
インタープリターを活用すればそのツアーに参加するすべての方に満足していただくことができます。
インタープリターは、ただ情報を提供するだけではなく、プロのサービス業者としての接客を行います。
お客さん同士をつなぎ、リラックスできる場と雰囲気をつくり、しゃべり倒すのではなく体験を通じて魅力を伝えます。
これにより、お客さま「全て」から極めて高い満足度を得られるのです。
2つ目:
お客様が楽しみながら、地域の魅力に気づくことができる
インタープリターはプロのサービス業者であると同時に、地域の魅力を伝える「伝道者」でもあります。
インタープリターは、しゃべるのではなく「お客様自身が地域の魅力に気づく」ための体験を用意します。
たとえば自然の中では、葉っぱを使って遊ぶ「葉っぱじゃんけん」を、
町のガイドなら、紙のフォトフレームで見立て写真をとる体験をします。
ジオパークであれば、箱の中に入れた何種類かの石と同じものを探してもらうという体験をします。
これにより、お客さんは楽しみながら、その場所の魅力に自ら気づくことができます。
ガイドが一方的に知識を押し付けるのではなく、お客さん自身が楽しみながら、その場の魅力を発見することができるのです。
3つ目:
地域の圧倒的なファンを増やすことができる
インタープリターが行うガイド手法により、お客さんと一体になって楽しみ、体験し、それを通じて地域の魅力が伝わります。
その結果、お客さんはその地域の「圧倒的なファン」になってくれます。
プロのサービス業者としての接客と、楽しい体験。それを通じて伝わる魅力。
そんなツアーを体験すると、お客さんはほぼ間違いなくその地域のファンになってくれます。
そして何回もリピートしてくれたり、口コミで拡散してくれたり、
ただの「ガイドと客」ではなく、それ以上のとても強い絆で結ばれることになります。
これが、インタープリターを活用して得られる最大の地域効果と言えるでしょう。
気仙沼市が日本大震災の発生以降、新たな基幹産業として取り組む“観光戦略”に基づく課題テーマの一部として、
ガイド資格取得研修講座を実施する事にしました。
しかし、なかなかプロのガイドを養成する講師が見つからず、気持ちが諦めかけていた時、
「インタープリテーション」という言葉に目が留まり、
をかしやさんの存在を知るとともに、講師を依頼するに至りました。
実際のプロガイド養成の研修現場では、「体験で伝える技術:インタープリテーション」の
チカラを身をもって体験することができました。
数分前まで興味が無かったモノに興味を抱き、目の前のコトに夢中になっているお客様の姿に、
私は驚きを隠せませんでした。
をかしやの菊間代表は『プロのガイド養成において大事なことは、徹底して「伝え方」の技術を訓練することだ』と言います。
褒めるところはしっかり褒める。悪かった点ははっきり言ってくれる。
数時間で目に見える成長をもたらしてくれる。
をかしやさんには、これまでの既成のガイディングの考え方、概念を、良い方向に覆していただき感謝しています。
気仙沼観光コンベンション協会さま(左) 主査の小野寺航太さま(右
▶気仙沼観光コンベンション協会ホームページ山口県萩市では、人々の暮らしを足もとで支える大地についての理解を広め、
それに適したまちづくりを進める『ジオパーク』に取り組んでいます。
萩ジオパークではジオガイドの養成講座に、をかしやさんのインタープリテーション研修を組み込んでいますが、
その技術をジオガイドが習得することによって、お客様が自分自身の五感を使って萩の自然やそれとつながりの深い歴史や文化を感じ取ることができるツアーを提供できるようになりました。
知識や情報に頼らないこの技術は、大自然の中でも歴史の町並みの中でも応用が利くため、幅広い分野を扱うジオガイドにとっては無くてはならない技術です。
歴史観光の案内を主とする既存のガイドと比較すると研修の効果は一目瞭然です。
未就学児から年配の方、さらには外国人までもが同じグループに混在する団体であっても、全員が笑顔で体を動かし、心の底から楽しみ、満足されている様子がよくわかります。
観光業界ではこれまでの人材育成の手法では対応ができなくなってきていますので、インタープリターの養成は、これからの地域発展のために避けて通ることはできません。
確実に効果を出してくれるをかしやさんには今後も末永くお世話になりたいと思っています。
萩市役所ジオパーク推進課さま(左) 白井孝明さま(右)
▶萩ジオパークで遊ぼうホームページ西予市は、2013年に日本ジオパークに認定され、地域を案内するガイドの養成をおこなってきましたが、
語りが中心のガイドでは、子どもたちが飽きてしまう、大人でも特に興味がある人でないとじっくり話を聞いてもらえない、という問題があり、ガイドの育成方法を見直すことになりました。
をかしやさんの研修は、先生が生徒に講義形式で教える従来の座学スタイルではなく、受講者自身が体験する中で気づいたことを整理しながら学びを深めていくという「体験学習」のスタイルでした。
語り中心のガイドからの脱却を目指す私たちにとって、体験を軸にしたプログラムの組み立て方自体が、とても勉強になりました。
をかしやさんはいつも私たちが悩んでいることをよく聞いた上で、「では、こうしましょう」と
課題解決に向けたプログラムを提案してくれます。
それだけでなく、受講者の様子を見て、時には柔軟にプログラムを変更し、現場にフィットする形でプログラムを進めてくれます。
講座の企画側にも受講者にも寄り添ってくれる、本当に頼れる存在です。
四国西予ジオパークの方々(左)、 (一社)ノヤマカンパニー加藤雄也さま(右)
▶四国西予ジオパークホームページ- インタープリター研修にはどれくらいの日数が必要ですか?
- 数時間の体験版から数日、あるいは数ヶ月に至るまであらゆる対処が可能ですが、基本となるのは三日間のパターンです。この場合まず初日には、私たちが実施するガイドツアーに参加してもらい、従来の知識伝達型のガイドとインタープリターの違いを体験してもらいます。二日目はガイド実習。研修に参加された皆さん自身に体験型のガイドを「実践」してもらいます。三日目はいろんなパターンがありますが、「企画」を扱うことが多いです。ガイドツアーを企画したり、旅行商品を企画するために必要な企画の基礎を1日かけて学びます。三日間の研修とすることで「NEALリーダー」という資格取得も可能なため、一番人気の研修スタイルとなっています。
- 研修が大事なのはわかりますが、そこまで時間が取れないのですが、、、、
- ごもっともです。三日間は長いですよね。そんな場合は1日での実施や、最短では2時間程度の体験版としての実施も可能です。まず短時間で体験していただき「インタープリター」の効果を体感していただくのが良いかと思います。
- 研修費用はどれくらいかかるのですか?
- 場所や人数、日数などで異なるので、なんとも言えないところがあります。まずはお気軽にお問い合わせください。ご予算を踏まえ、適正価格で提示させていただきます。
- なんか妙に綺麗事のように聞こえるのですが、、、。
- そのように思われるのも無理ないことかと思います。インタープリターがガイドすることでお客さんが満足し、地域の魅力が伝わり、圧倒的なファンが増える…にわかには信じがたいですよね。でも、事実なのです。「お客様の声」をご覧いただきたいのですが、おかげさまで、一度ご用命いただいた顧客の皆様とは強いつながりで結ばれております。まずはお気軽にお問い合わせいただき、お話させていただければと思っております。
- インバウンドを想定しています。外国人相手のガイドも可能ですか?
- もちろん可能です。当法人は外国人相手のガイド、研修の実績も豊富です。JICAエコツーリズム研修など国際研修の講師も務めており、インタープリターションが国内だけでなく海外でこそ有効であり、むしろ発展途上国の農村開発、観光開発に極めて高い効果があることも確認しています。国内全国各地はもちろん、通訳さえつけていただければ、世界中何処へでも出張し、研修をすることができます。
- コロナウイルスの影響で、集合研修ができません。オンラインでの実施は可能ですか?
- 可能です。まさに今日的な喫緊の課題だと考えます。特に観光やインバウンドを考えた場合、極めて重要で死活問題と言えると思います。オンラインでガイドさんの疑問に答えたり、基本的なノウハウや心構えをお伝えしたり、今後のビジョンを策定したりも可能です。私たちはプロのインタープリターであると同時にプロファシリテーターでもあります。できることは無限にあります。困ったことがあれば、まずはお気軽にお問い合わせください。
- ガイドを派遣していただけますか?
- 申し訳ありませんが、ガイドの派遣はおこなっておりません。ガイド養成カリキュラムを出前でおこなっておりますので、そちらをご利用ください。当団体代表の菊間が数日にわたってお伺いし、みっちり研修をおこないます。
- もうすこし詳しく内容を知りたいのですが、、、。
- お気軽にお問い合わせいただきたいのですが、よろしければその前にコチラをご覧ください。実際に私たちがどのような研修をするのか、どのようなガイドを理想とするのかなどを詳しく書いた連載記事です。ぜひ下記サイトを見てご判断いただければと思います。
▶リンク先:「観光Re:デザイン」