キャリア教育行脚。
こんにちは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
昨日から今日にかけて、小中学校でのキャリア教育の仕事で、高知、大分を行脚してきました。
先日のブログでもお伝えしましたが、今私が関わっている仕事は「ものづくり体験講座」というもので、造船や海運など船にまつわる様々な仕事を10回くらいかけて学ぶ授業です。現場で働いている方からリアルな話を聞いたり、造船所や進水式を見学したりします。
昨日は高知の小学校の講座の最終回でした。
講座の後半でこれまで学んできたことを壁新聞としてまとめ、最終日に発表会をします。
どうです?
小学校5年生の作品ですが、なかなかよくまとまっていると思いせんか?
発表会の形式は学校によって違いますが、この学校では、子供達が司会進行をしてました。
これがまたとても上手で本当に素晴らしかった!!
でもリハーサルで、修了証授与のときに
「これから領収証を渡します!」
と言っていたのはナイショです、、、。
そして発表会終了後は宿毛港からフェリーで大分の佐伯へわたり、今日の仕事に備えました。
一夜明けて今日の講座は、佐伯市の中学校にお邪魔しての「ポンポン船」工作。
ところでポンポン船ってみなさんご存知でしょうか?
これです!
「ポニョ」ですね。ポンポン船はローソクで熱交換パイプを熱して進む船です。
これを実際に作ることで、船体形状による水の抵抗の違いや、船の進む原理を体験的に理解します。
みな一生懸命作っています。
作った後は水に浮かべ、うまくまっすぐ進むように様々な調整を加えていきます。
ここ結構「ものづくり」のキモですね、設計したものをしっかりと作る技術。
そしてトライアル&エラーを繰り返しつつ、少しづつ改善していくこと。
そんな姿勢も学んでもらいます。
みんなそれぞれ工夫して、いろんな形の船を作っていました。
そして3時間の授業を終え、中学校を後にしました。
帰りは臼杵港からフェリーで八幡浜へ。
今私は、フェリーの上でこの記事を書いています。
八幡浜についてからも今治の家までは2時間以上の道のり。
・・・旅はまだまだ続くのでした
キャリア教育というもの
こんばんは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
今日は、高知県須崎市の小学校にキャリア教育の仕事に行ってきました。
片道3時間近くかかるなかなかの旅路です。
が、高知市内には私たちをかしやの高知事務所があるので高知には親しみがありますし、須崎も毎週のように通っているので通い慣れた感がありますね。
須崎は海が近く、カツオで有名な土佐久礼(くれ)にも近い場所であるので、魚屋に行くと新鮮な魚がめちゃ安く買えるのも魅力です。小ぶりなキハダマグロ一匹400円!とかですよ!
さて、キャリア教育について。
キャリア教育というとなにやら難しそうですが、定義としては
「キャリア教育(キャリアきょういく、英: career education)は、キャリア(経験)を活かして、現在や将来を見据えることなどを主眼として行われる教育のことである。」
、、、Wikipedia より
これだけだとなんのこっちゃですが、要は、机上の勉強をするだけではなく、実際にいろんな職場の体験をしたり、リアルに働く人たちの話を聞いて、「働く」ということについて若いうちから考えよう!
ということらしいです。昔は身近なところに畳屋さんや魚屋さんや八百屋さんや大工さんがいました。
そしてその仕事ぶりを見て感じることができました。
しかし今は、そういった「リアル」な仕事人に子ども達が触れる機会は減っています。
なので注目されてきてるんです。
ここ数年、コンビニやらスーパーやらで職業体験している中学生が多いのはその一環のようです。
「実際の体験から仕事を考えよう!」という動きは歓迎したいところですね!
さて、私は今年度、小中学生対象のキャリア教育プログラムに関わっています。
主に「船」にまつわる仕事のアレコレを体験する「ものづくり体験講座」というものです。
いろんな学校に行き、学校によって内容は若干違いますが、全十回くらいの時間を授業でもらい、船にまつわるエトセトラを体験する講座です。
私もやってみてわかったのですが、この授業、非常に面白いです!
授業内容としては、船の作り方を造船会社の社員さんにおしえてもらったり、造船会社を見学したり、進水式を見たり。ポンポン船やクレーンを自分たちで作って実習したり。はたまた実際の船長さんに学校にきてもらい、数ヶ月にわたる航海のリアルな話や裏話を聞いたり。
、、、航海中は結構アブナイこともあるらしいですよ。
マラッカ海峡で海賊に襲われたり、とかね。
そういう「リアル」な話が面白いんです。
そして船長さんはめちゃ給料いいらしいです。
⚪︎千万の年収になるとか。
船乗りは新卒でも30万円以上の給料をもらえるらしい。
その代わり、一年間のうち、7ヶ月は海の上、、、。
とまあ、そんな話聞いて私考えたのですが、船乗りって生き方もアリじゃないですかねと?
とくに若いうち。20歳くらいから30歳くらいまで船に乗って働く。
そして金を貯める。
船乗りは厳しい。
陸と隔たれた7ヶ月の航海では、どんなことがあって自分たちでなんとかしなければならない。つまり、きびしいからこそ「自分で解決する力」が自然と身につく。
船員はほとんどが外国人。フィリピン人が多く、ベトナム人とかも。
ってーことは、会話は英語がベース。航海しているうちに、自然に英語が身につく。
モジモジしてる暇なんてない。
そんなことを10年もやってごらんなさい!
自分の力で全てを解決でき、外国人と普通にコミュニケーションできる力が身につく。
しかもお金も貯まる!
船員になり力を蓄え、そして30になったら退職し、起業するのだ!
起業家にとって最も大切な、「自分でなんとかする力」はすでにあるし、資本たるお金もある。
おまけに英語も話せるとあらば、怖いもんないじゃないですかーーーー!
、、、これってどうですか?
個人的には、⚪︎クルートに変わる、新しい起業家養成機関になると思っています。
船乗りの世界が!
、、、そんな話しはともあれ、学校の授業で現場でガチに働いている人たちからナマの話を聞けるのはとても意義深い機会だと思います。
そして講座の最後には、その経験や学んだことを壁新聞にまとめて発表します。
今日の私の仕事は壁新聞作りのお手伝いでした。
みんな小学生ながら一生懸命調べて壁新聞を作っていきます。
その姿は感動的ですらあります。
そして完成した壁新聞がこちら、
今回は小学生でしたが、中学生と遜色ないんじゃない?
みんなすごいなー。
来週はいよいよ最後のコマ、発表会です。
みんな学んできたことを精一杯伝えられるようにがんばれー!!