いのししまつりだワッショイ!
こんばんは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
こちら今治では今年最強の寒波も過ぎ去り、穏やかな1日でした。
皆様の地域ではいかがだったでしょうか?
さて、来る2月4、5日に行われる、をかしやの今年度第一弾の事業「いのししまつりin大三島」をご紹介します。
今日昨年末に一度紹介したのですが、日が近くなったので再度掲載。
「いのししまつり」はしまなみ海道のちょうど真ん中「大三島」でゆったりした時間を過ごし、みかんの香りのするしまなみ産のイノシシ肉を、あらゆる調理法で食べ尽くそう!という一泊二日の極楽プログラムです。
要はジビエまつりです、わっしょい!
をかしやは過去3年間、しまなみ海道 大三島を舞台に、狩猟をテーマにした事業を実施してきました。
その名も「狩猟合宿in大三島 〜島で猟師に命を学べ〜」
大三島の猟師である「なべちゃん」こと渡邊秀典氏とコラボし、実際に罠を掛け、イノシシを追いかけ、解体まで体験する。そして夜にはめちゃ美味しいしまなみイノシシを味わい尽くす!
というプログラムです。
なべちゃんのすごいところは、
みかん農家でありながら獣害対策のために狩猟をはじめて罠猟師となり、
奪ったイノシシの命を無駄にしないために食肉処理場をつくり、
「しまなみイノシシ活用隊」というチームを作り、
東京や大阪などの高級レストランにきちんと販路を開拓し、
獣害を見事に「資源」に変えてしまったところです。
獣害に悩まされてるところは全国にありますが、それを「資源」として活用し、地域ビジネスまで昇華しているところはそれほど多くないかと思います。
そんななべちゃんは今、イノシシ活用隊の仲間とともに、皮を活用する「島シシレザー」や「シシ骨ラーメン」など、地域を元気にしようと奮闘し、島で様々な動きを作りだしています。
つい先日は「みかん農家の笑顔怖すぎ!」とネット上で大炎上してました。
https://news.biglobe.ne.jp/trend/1017/blnews_161017_0183242207.html
https://togetter.com/li/1038229
さて、そんな背景のある「狩猟合宿」
この事業に参加して大三島に移住された方もいますし、人と獣の関係を考える、とても意義のある事業だと思っています。
しかししかし、、、。
罠を仕掛け、イノシシの解体までするこの事業は、普通の人にとってハードルが高かったのも事実。
そこで今年は内容を完全リニューアルし、多くの人にとって楽しめるものとしました、
そ
して参加費も大幅に下げました!
それが「いのししまつりin大三島」。
大三島に流れるゆったりとした時間に身をゆだねながら、そこで獲れたイノシシをあらゆる手段でたべつくしちゃおう!という内容。
特にオススメなのが通称「モンハン焼き」と呼んでいる、イノシシもも肉の丸焼き。
これは本当にたまらん旨さ!!
しまなみのイノシシは、完璧な下処理をしているので、臭みは全くありません。
しかもしまなみシシ君たちは、ふだんみかんを食べているため肉からもほんのりとみかんの香りがします。
これ、私の友人のシニアソムリエも言ってたので間違いないです!
このシシ肉、普段は顧客単価1万円クラスの東京や大阪のイタリアンやフレンチ、和食のお店に卸している肉です。
そんな最高の「ジビエ」食材を焼肉、鍋、燻製、シシ骨ラーメンなど、あらゆる手段で食べまくります!
シシ一頭まるごとの解体はしませんが、半身使って部位ごとにダイナミックに調理しますよー!!
もちろん、ただ食べるだけではなく、しまなみイノシシ活用隊の話を聞いたり、実際にイノシシのいる大三島の山を歩いたり、みんなで料理を作ったり、参加メンバー同士で交流も楽しめるワークショップとなっています。
昨年までとは、泊まる場所も変わりました。
そしてこれがまたオススメです。
泊まるのは、今年オープンした素敵なゲストハウス「OHANA」
東京から移住してこられたオーナーさんが経営する、オーガニックゲストハウス&カフェです。
私も先日初めてお邪魔しましたが、とても雰囲気の良いところです。
ということで、完全に新しくなった「いのししまつりin大三島」。
以下の要領で開催しますので、ぜひ多くの方に来ていただきたいと思っています。
ご縁のある方と出会えるのを楽しみにしています。
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「いのししまつりin大三島」
期 日 :2017年 2月4日(土)13時 ~5日 (日)12時頃解散
場 所 :愛媛県今治市(大三島) 食肉処理施設とOHANAゲストハウス
(大三島町宮浦)
内 容 :
○しまなみのシシ肉は美味い!猪肉をあれこれ調理して食べよう
○人と自然の関わりについて考えよう! のワーク
○ちょっとドキドキ!半身のイノシシをさばいてみよう。
○イノシシはどこにいる?大三島をゆるりと散策しよう
○島のカフェでのんびりお茶タイム
・・・などなど
対 象 :16歳以上の
・とにかく美味しいジビエを食べたい人
・島でのんびりと過ごしたい人
・狩猟、野生動物を通じた地域活性化に興味のある方
・自然や環境、アウトドアが好きな人
・狩猟をこれからはじめてみたい人
・なべちゃんや、をかしやの取り組みが気になる人
定 員 :15名
参加費 :14,800円(宿泊、モモ肉丸焼き=モンハン焼き等、猪肉満喫の食費込み!)
※夜の懇親会費は別途、1,000円程度です。
申込締切:1月29日(日)
申し込み方法:
info@wokasiya.jp まで、以下の項目をご記入の上メール下さい。
※@を@に変えてください
①名前/②性別/③生年月日/④住所/⑤メールアドレス(PDFファイルが受信できるアドレスでお願いします)/⑥緊急連絡先(携帯電話)/⑦参加動機/⑧本事業を知ったきっかけ
お電話でのお申込は0898-55-3976まで。
三原市おもてなしガイド養成研修その2
こんばんは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
さて、先日のブログでもお伝えしましたが、週末の15日、広島県は三原市でガイド養成研修をしてきました。
全二回シリーズの、今回が二回目になります。
今回は雪の恐れがあったため前日入りしました。
そして朝起きてびっくり!
一面の銀世界。
今冬最強の寒波が訪れ、世界を白一色に染めていました。
しかも広島では特にその影響が強かったらしく、数十年ぶりの大雪となったのです。
こんな状況で、野外でのガイド研修できるのか?
・・・と波乱の幕開けとなりました。
さて、講座のはじめはいつもオリエンテーションから。
スケジュールや目的、目標を全員で確認。
そして前回の内容をていねいにおさらいします。
そのあとはガイド実習。
実際に、今後三原市のガイドで使われる場所を舞台に、どんなお客さんが来ても楽しく体験できて、三原の歴史や魅力が伝わる遊び=「アクティビティ」を考えます。
通常、歴史やまちなみのガイドでは、とかく「知識」や「情報」を詰め込みがちです。
そしてそして・・・。
ガイドさんはとにかく喋り倒します。
お客さんはひたすら聞くだけ・・・。
しかし、お客さんは必ずしもそんな詳しいことを求めてきているわけではありません。
むしろ、「楽しい体験」や「のんびりした時間」を求めてきている場合も多い。
特に家族連れやカップルがはじめてその町にきた場合、歴史やまちなみに興味があるわけではなく、ただ「楽しい時間」を過ごしたい場合がほとんど。
そしてたまたまガイドツアーに参加するのです。
なのにひたすらマシンガンのように歴史やまちなみの話を聞かされ続けたら、、、。
多分「おなかいっぱい」になり、その町には二度と来ないでしょう。
あ、これ当のガイドさんは決して気づきません。
なぜならば参加者は気を使って
「こういうの、好きな人は好きですよね?」
とか
「すごくお詳しいんですね。」
とか言ってくれるからです。
・・・でも、気づかなければいけません。
それらのコメントは「面白くなかった」という意思表示である場合が多いのです!
もちろん知識も必要ですし、マニアックな人にも満足していただく備えをする必要もあります。しかし、それ以上に必要なのは、奥深い歴史やまちなみや自然の魅力を誰でも楽しめる「楽しい時間」に変換し、それを通じて多くの人を魅了し、ファンになっていただく「伝える力」です。
そんなガイドを目指して、特に今回は知識ではない「伝える力」の習得を目的に研修が行われました。
さてさて、オリエンテーションの後は、グループごとに約1時間半の下見と準備時間を経ていよいよ実践です!
ひとつめの班は、屋内の「みはら歴史館」を舞台にしたガイド。
当然いろんな展示物がありますが、それをただ喋って解説するのではなく「体験」を入れて誰もが楽しめるようにするのが今回のミッション。
いやー、良かった。なかなか素晴らしい体験でした。
かつての広大な三原城を再現したジオラマで、「陣取りゲーム」をして遊ぶ、というもの。
そしてそのゲームを通じて、知らず知らずのうちに現代の三原の町と、かつての広大な城との位置関係がわかってしまうという仕掛け。
うーん、やりますなあ。
これなら大人と子供が一緒に楽しめる!
続いて次のグループ。
この頃には雪も溶けてだいぶやりやすい雰囲気に。
このグループの舞台は「石垣」。
今ではショッピングセンターの周りに、ほんとに何気なくある石垣なんですが、これが実は450年前の石垣。
三原城は日本三大水城に数えられ、広大な敷地とそれを取り巻く石垣が非常に立派な城でした。
でも今はその痕跡はほとんど残っておらず。あるのは石垣だけ。
なので、かつて櫓(やぐら=見張り台)のある石垣に登り、古の武将のように、遠くの海を見渡してみよう!という体験。
ちなみにかつてはこの先は海。まさにフロントライン。
しかし今は完全に埋め立てられ、その先にあるのは建物のみ。
でも石垣に登って遠くを見て、「敵だー!」などと叫んでみると、不思議とそこに海があるような気がするのです。
それこそが「体験」の力です。
こんな感じで全ての班がガイドの実践をし、部屋に戻ってきました。
戻ってきたら、実施後に参加したメンバーからいただいたコメントを元に内容の練り直し。
このように実践し、フィードバックをもらい、修正する。
まずはやってみて、PDCAをまわしていくという、徹底した実践方式が、私たちの研修の特徴です。
その後、車座になって二日間全体のふりかえりをし、研修は終了しました。
今回の研修は、本来三日間で行う内容を二日に圧縮したためかなりタイトでした。
しかも今冬最強の寒波が訪れて・・・。
でも、そんな中でも参加者の皆さんのやる気と、そしてスタッフの熱い思いでかなりアツい研修になったのではないかと思っています。
この研修を通じて私も三原を大好きになりました。
一見すると全く気づかないのですが、よく見ると450年の歴史がチラチラ見えてくる。
まるでブラタモリのような、、、。
もし機会があったらみなさんも三原に行ってみてくださいませ。
わかりにくいけど面白い!
だからこそ発見のヨロコビがある!!
以上三原市おもてなし研修の報告でした。