自然からのおいしいギフト 藤の花 編
感染が確認された方々、私たちの暮らしを守り支えてくれる方々が、
それぞれの暮らしの場で差別や偏見なく
「ただいま」「おかえり」と言い合えるまちでありますように。
シトラスリボンプロジェクト 私たちも賛同します。
こんにちは。たまです。
ステイホームが続く日々ですが、
みなさまお元気でお過ごしでしょうか。
コロナウイルスにより大変なことがたくさんありますが、
五月の薫風は、本能に心地よさを与えてくれています。
風に乗って、あちこちから、いろんな花の香りが。
いい匂いは、幸せな気持ちにしてくれますね^^。
今、周りの山を見ると、木の梢のほうに、たくさん、薄紫の花。
フジ(藤)です。木に絡みつくマメ科のつる植物。
木にとってはとても迷惑ですが、
咲きこぼれる という言葉が本当に似合う、美しい花です。
そして、ふくよかな優しい香り。
5月は、このフジや、
同じく薄紫でいい匂いの キリ(桐。あの桐ダンスの)の花が、
若葉の中によく映えるなあ、といつも眺めています。
フジが増えるのは、山が荒れている、ということでもあるのですけどね。
さて、をかしやは、
毎年、この フジの花を食べるのを楽しみにしています。
毎年一度は天ぷらを食べ、
ああ~いい香り^^♡と家族で満足し、
今年も食べれたね、と幸せになります。
そして私は、フジの花天ぷらを教えてくれた友だちのことを思い出します。
山梨県清里でのインタープリター修行時代に、
お友達に食べさせてもらったフジの花天ぷらが、あんまり美味しかったから、
結婚してから、また食べたくなって、毎年恒例になりました。
ありがとう、ももちゃん^^。
大人気のアニメ、「鬼滅の刃」では、鬼を倒す毒がフジです。
節分で豆もまいてますが、
フジを食べるから元気でいられるんでしょうか^^。
ありがたいことです。
ただ、人間に対しても、毒がありますので注意が必要です。
マメ科の植物にはレクチンなどの毒が含まれているので、
生の豆は食べれません。加熱する必要があります。
フジ毒の症状は頭痛、胃腸炎、吐き気、めまい、混乱、発汗、失神発作などがあるようです。
豆や莢の毒が強いそうです。
私たちが食べているのは花ですが、
花も多量の摂取は控えたほうがよさそうです。
食べ方としては天ぷらが一番安心ですね。
山菜には薬効もあれば毒もあるものが多いです。
あく抜きして食べることや、食べ過ぎないことはとても大切ですね。
さて、をかしやの藤メニューをご紹介。
【をかしやの藤の花お品書き】
♡房ごと天ぷら ♡塩漬け ♡砂糖漬け
♡房ごと天ぷら
房ごと衣をつけて揚げます。
シンプルにお塩で、花の香りとともに味わいます。
♡塩漬け
房から花をちぎってばらし、塩をまぶして漬けます。
数日すると苦みが抜けます。1週間くらいは、きれいな紫色。
レモン汁やお酢を少し入れると、
上品な紫色から華やかなピンク色に変化します。
そのままつまんだり、
和え物に入れたりトッピングにしたりすると
料理がとても華やかになります。
そこはかとない花の香りが口の中に広がって、
ああ、幸せ。
レモンや酢を入れるとこんなピンク色に。
桜茶のようにしようと思って干したところ、
日に当たると色が飛んでしまいました。
直射日光には当てちゃだめですね。
味はとってもおいしいです。緑茶にも入れたら合うかな?
♡砂糖漬け
房から花をちぎってばらし、砂糖につけます。
シロップ作りの要領です。
うちは茶色の砂糖を使うので、紫じゃなくなっちゃいましたが、
この、砂糖漬けを紅茶に浮かべると、
もう、素晴らしい香りのお茶になります。
私はまだやってませんが、
雄しべ雌しべをとって花びらだけにし、
きれいな紫色のジャムにもできるようです。素敵ですね。
私たちはこんな感じで楽しんでいます。
みなさまの周りにフジは、ありますでしょうか。
よく見かけるフジは2種類あります。
ノダフジ
花序(花の並んでるかたまり)が、細長いです。
一つ一つの花は小さめ。
ヤマフジ
花序が短めで、一つ一つの花が大きめです。
ノダフジより山のほうに多いようです。
両方採ってきて食べましたが、
私は、ヤマフジのほうが好きです。
ノダフジのほうが甘い香り。
ヤマフジは、甘さの中に爽やかさが感じられるので好きです。
みなさまはどちらが好みでしょうか^^。
比べてみるのも面白いかも。
フジはだいたい高いところに咲いています。
なので、採りやすいところにあるフジを探しておくと、
毎年楽しみになりますよ^^。
私には4か所ほどポイントがあります^^。
目、鼻、口で味わえる、幸せのお花ライフ。
みなさまの暮らしにも少し加えてみてはいかがでしょう^^?