世界青年の船
おはようございます。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
さて、みなさんは「世界青年の船」という事業を知っていますか?
18歳から30才くらいまでが対象の事業で、世界12カ国の若者たちと一緒に船に乗って旅をする、という内閣府主催の国際交流研修事業です。
私もかつて2004年に参加しました。
45日間「にっぽん丸」という客船にのり、世界中の青年たちと共に暮らすという経験はとても刺激的でした。毎年寄港地が違うのですが、私が参加した年はシンガポール、インド、セイシェル諸島、タンザニアでした(現在の事業は一ヶ月らしいです)。
船で世界中を巡る、という体験はそうそうできるものではありません。
世界中にはいくつもの海がありますが、海によって色が違う、ということを私は初めて知りました。
インド洋の海の色はどこまでも深い青だった。
あの色は世界中でインド洋だけなんだって。
夕日もめちゃくちゃ綺麗だった。
世界中の国に行くとはいえ、寄港地で活動するのは各地でほんの1日〜2日。
しかも、この研修は内閣府事業であるため、各地では政府代表団として、表敬訪問を行います。
なので陸上での活動の時間はほとんどありません。
ではいったい45日間も何をしてるのか?
それは、船内でさまざまな活動をしているのです。
講師によるレクチャーがあったり、国連や環境保全や青年活動など、様々なテーマで世界中のメンバーとディスカッションをしたり、サークル活動があったり、運動会や祭りがあったり。
つまり「世界青年の船」という事業は、ひらたくいうと「船の中の大学」であると私は感じました。
しかも、日本人も含めて世界13カ国の若者による、超国際的な大学。
なんせ、私が参加した時はアメリカ人もロシア人もタンザニア人もインド人もスウェーデン人も、UAEやエジプトやバハレーン人などのアラブ諸国のメンバーも、ソロモン諸島やニュージーランドなどオセアニアのメンバーも同じ船にいて、同じ飯を食い、一緒に活動するのです。
これってすごくないですか?
なかなかこれだけの世界の人々と一緒に「暮らす」経験はできないと思います。
そういう日々の中では、肌の色とか目の色とか、そういった外見的な違いは気にならなくなってきます。
だって肌の白いひと黒いひと、普通にまわりにいますから。
ちなみに部屋も3人部屋だったりするので、シェアして使います。
私のルームメイトは、最初がノルウェー人とソロモン人、ルームチェンジ後はロシア人とUAE人(アラブ首長国連邦)でした。
この経験は、その後の私の人生に大きな影響を与えてくれました。
現在私はさまざまな研修の仕事をしていますが、その中で外国人対象のものもあります。
今年もJICAの研修で、オセアニアの人々の受け入れをします。
そんなことをしているのも、この時の「世界青年の船」で感じたことがすごく大きい。
私が船で感じたもっとも大きなことは「宗教や人種が違っても、結局はおなじ人間なんだ」ということです。言葉にするとたいしたことないけど、心の底からそう思った。
船で、こんなことがありました。
船にはダンスホールがあり、毎晩のように各国主催のダンスパーティーが開かれています。
アメリカンナイトとか、ロシアンナイトとか、スウェディッシュナイトとか。
誰が参加しても自由なので、いろんな国のメンバーがいて、それはそれは賑やかです。
でも、イスラム教徒であるアラブ諸国のメンバーは、公の場で肌を出したり飲酒したりすることが禁じられているため、その場に来ることができません。特に女性は。
なので、たまに「レディースナイト」が催されます。
女性だけのダンスパーティー。
そうすると、イスラム女性も参加することができ、多くのメンバーがきたそうです。
そして、これはその時参加した日本人メンバーに聞いたことですが、普段は「ブルカ」という布をかぶって肌の露出を最小限にしている彼女たちですが、このレディースナイトでは肌も露わにヘソ出しで踊りまくっていたそうです!!
さらに、若い女子が集まってする会話といえば「あの国あの男子はイケてるよね!」というガールズトーク。まあこれは男も女もかわりませんね。この夜は宗教や人種をこえた、恋愛にまつわるガールズトークが繰り広げられた、とのことでした。
私もそれまでは、イスラム教徒というとすごく真面目て高貴な人たち。そしてちょっと怖い。というイメージいました。でもこの話を聞いた瞬間、「なんだ、ぜんぜん変わらないじゃん、俺たちと」と心から感じました。
他にも船の生活で痛感しましたが、イスラム教徒はみんなやさしい。
男女問わず、すごく親切な人が多かった印象です。
いかに一般的なイメージが事実とかけ離れているか。
そしてそれは、自分で体験しなければわからない。
ネットでググるだけじゃダメなんです。
だって自分に都合の良い情報は、いくらでも探せるから。
本当のことは、自分の体験からしか得ることはできない。
これが、船で得た一番大きなことだったかもしれません。
そんな、人生に大きな変化をもたらす「世界青年の船」。
参加費はなんと30万円程度。
30万円で、世界の若者と一緒の船旅ができてしまいます!
なぜかというと、国費で行う研修事業だから。
だから、各国に訪問した際は政府代表団として表敬訪問を行います
なによりまず、各都道府県で実施する一次試験と、内閣府で行われる二次試験に合格しなければいけません。募集は年に一回。
都道府県により異なるのですが、試験の倍率はそれほど高くないことが多いようです。
しかも!
今年は愛媛県からの応募者は一人もいないらしく、現在参加者ゼロです。
なので、現在追加募集が行われています。
チャンスです!
もしこの記事を読んでピンときた人がいたら、ぜひ応募してみてください。
もちろん研修期間の休みを確保できるというのが条件ですが。
https://www.pref.ehime.jp/h15200/seisyounen/kokusaikouryuu28.html
※上記県庁HPでは期限過ぎてますが、今延長してますので問い合わせてみてください。
この研修に応募できるのは、30歳までです。
そのあとは、どんなに望んだとしても参加することはできません。
人生は一度きり。
もし興味があったら、ぜひチャレンジを!
行けるかどうかわからない人も、問い合わせだけはしてみてはいかがでしょうか?
詳細は下記内閣府のサイトから。
ちなみに、私は「正解青年の船」の参加者なので船の紹介をしましたが、内閣府主催の研修はほかにもいろいろあります。ぜひ見てみてください。
http://www8.cao.go.jp/youth/kouryu/bosyu.html
過去の参加者による、体験レポートも参考になるかもしれません。
https://allabout.co.jp/gm/gc/58277/
繰り返しになりますが、人生はたったの一度。
普段の暮らしの中で「世界」を体験できる機会はなかなかありません。
興味があったらぜひチャレンジを!
をかしやさんは、山へ柴刈りに。
こんにちは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
さてさて、先日、山に薪取りに行きました。
昔話で言うところの「柴刈り」です。
をかしや家は薪ストーブで暖をとっているため、冬を越すためには大量の薪の確保が必要となるのです。
今年は1月に古民家に入居したため、薪の確保が間に合わずやむなく生木を燃したりするはめになりました。生木だと煙突が詰まるし、燃焼も良くないのです。
ということで、来年の薪の確保に行きました。
立木を着る場合、春をすぎると木が水をあげてしまうため、その前に伐るのがベストです。
場所はをかしや古民家のすぐ近く。
少し前にご近所さんが「切っていいよ」と言ってくださった場所
でも我が家には軽トラがないので、取りに行くのを躊躇していました。
しかしそこに救世主登場!
なんと偶然にも、をかしやヘルプスタッフであり、林業仲間であるSさんが、軽トラに乗ってふらりとやってきてくれたのです!
チャンス到来!
ということで薪を伐り出すことにしました。
川沿いの場所に、倒された木が積み上がっています。
これを運べる長さに刻んで、運び出すのです。
こう見ると少ないように見えますが、結構な量があります。
材はアラカシ。
カシ類は材が硬く、最高の薪になります。
川の手前には、すでに切って積んである枝があります。
これも刻んで薪にします。
これを刻むのは結構手間がかかるのですが、手伝ってくれたSさんが手際良く刻んでくれました。
Sさんは森林ボランティア歴が長いので、こういった作業はお手の物なのです。
Sさんありがとう!助かったー!
そうしてに時間ほど作業し、軽トラックで二台分を搬出しました。
作業後の現場はこんな感じ。
全部運べたわけではありませんが、まああと2時間くらい作業すれば綺麗になるはず。
これでも軽トラ2〜3台分くらいあります。
薪を運びこんだをかしや古民家はこんな感じ。
このあとは、ちょうどいい長さに切って、割らなければいけません。
ああ、その前に積むための薪棚作らなきゃ、、、。
と、田舎暮らしはでは連鎖的に作業が発生し、結構いそがしいのです。
もちろん、それが楽しいのですが。
あ、そうそう。
このような、山と関わるライフスタイルを体験するための講座「やまなみインタープリター講座」4月29日開講です。
山、森、薪などに興味のある方、ぜひどうぞ!
以上芝刈りレポートでした