ベビーメタルと山プリ講座。
こんにちは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
いよいよ今週末の29日から やまなみインタープリター講座、略して「山プリ」が始まります。
林業技術だけではなく、山や森に関わるライフスタイルを学ぶこの講座、年齢も職業も様々な人がエントリーしてくれています。
さて今日からは、そんなやまプリ講座の講師を紹介したいと思います。
3名の講師がいて、どの方もいずれ劣らぬ魅力の持ち主なのですが、まずトップバッターは最年長の
村瀬 宏之さん から。
まずはプロフィールをご覧ください。
村瀬 宏之(さくら組代表)
岐阜生まれ名古屋育ち、32才より、全く未経験の林業会社(愛媛県砥部町)に就職、13年勤めて退職、現在独立4年目。体力に合わせて半林半Xを模索、“話の聴ける木こり”を目指し、カウンセラーの勉強を7年前より始める。電話相談ボランティア5年目。4月よりハローワークにて週イチ、キャリアコンサルタントを務める予定。極真系の高見空手の有段者でもあるが、楽しみは妻と飲みに行くことと、娘との長電話。趣味は料理とオペラ、映画鑑賞、そして「ももクロ」ことももいろクローバーZのライブ鑑賞。
「”話の聴ける木こり”を目指し、カウンセラーの勉強を7年前より始める」
「極真系の高見空手の有段者でもあるが、楽しみは妻と飲みに行くことと、娘との長電話」
「趣味は料理とオペラ、映画鑑賞、そしてももいろクローバーZのライブ鑑賞」
・・・このプロフィールだけでも、すでにすごくないですか?
つーかギャップがありすぎる・・・。
そう、村瀬さんの魅力はギャップがものすごくあることだと思います。
先日、こんなことがありました。
村瀬さんの木こり仕事を手伝いに、愛媛県の内子町に行きました。
このことは、本ブログでもお伝えしました。
二日間の仕事の予定で行ったのですが、雪が降ってしまい初日は林業ができなくなってしまいました。
そこで、村瀬さんに案内していただいて小田深山や内子のいろんな場所を巡ることになったのです。
内子町に、しだれ桜が有名な「野村」という地域があります。
美しい石垣や田畑、そして桜をはじめとしていろんな花々が咲き乱れる桃源郷のようなところです。
その時のことです。
野村への道すがら、村瀬さんがおもむろに「これ見てみる?」と一枚のDVDを取り出し、軽トラのプレイヤーに入れ再生し始めました。
軽トラでDVD再生できるところがすでにすごいのですが、そのDVDは、「ベビーメタル」のライブDVDでした。
『え?ベビーメタル』
みなさんはベビーメタルを知っていますか?
BABYMETAL(ベビーメタル)は、日本の女性3人組メタルダンスユニット。2010年に「アイドルとメタルの融合」をテーマに結成。新感覚のスタイルに国内のみならず海外からの支持も多く、ワールドワイドな活動を展開している。
日本はもちろん世界中で爆発的に人気のある「ヘビメタなのにアイドル」な3人組ガールズユニット。
3人の年齢は18〜19歳という若さだそうです。
私も、日本より世界で凄く人気があるということは知っていましたが、この瞬間までほとんど見たことありませんでした。
それよりなにより、、、。
なんで野村で、しかも軽トラの中でライブ見なきゃならないワケ?
想像してみてください。
「これぞ日本の原風景」ともいうべき棚田や石垣、そして菜の花咲く桃源郷のような景色の中を、おっさん二人が軽トラに乗って、大音量でベビーメタルのライブ見ながら走っているさまを、、、。
とにかくギャップありすぎ!
私にとってなかなか衝撃的な体験でした。
しかし、それ以来妙にベビーメタルが気になってしまい、家に帰ってからもユーチューブとかでみたりして、今ではすっかりハマってしまいました。
ヴォーカルはめちゃくちゃうまいし、パフォーマンスも完璧、演奏する「神バンド」は超絶技巧、歌詞も「和」な感じで巧みに童謡とか取り入れてるし、、、。
よかったらぜひ見てみてください、ベビーメタル。
ハマる人はハマると思います。
そんなワケで、そんなかつて知らない新たな世界に気づかせてくれたのが「やまプリ」講師の村瀬さん。
かといってオタク的な要素はみじんもなく、とにかく料理からカウンセリングからアイドルまで、趣味の幅が広いのDEATH!
そして一方で、きこりとしての技術もすごい。
私は昨年から、冬の時期に林業に携わっており、村瀬さんと一緒に仕事させてもらっています。
驚いたのが、とにかく、仕事が早い!
間伐の仕事をしていても、あっという間に切り倒してどんどん進んでいきます。
私も大学時代林学を学んでいましたし、実際に富士山麓で1年間林業に携わっていましたが、もはやそんなレベルではない。
村瀬さんと、次回紹介する江崎けんちゃん、みさちゃんと仕事をしているとまるで
「悟空やベジータと一緒に戦わなくてはならなくなったクリリンの気持ち」
になります。
わかりますかね?
到底かなわない戦いをしなければならない辛さ、ですかね。
「あ、俺死んじゃうかも、、、」
みたいな。
とにかくそんなすごい林業技術や体力をもちながら、ぜんぜん鼻にかけず、趣味も人間の幅も広い。
とんでもないギャップを持った人、それが村瀬 宏之さんです。
ぜひそんな、素敵な講師に会いに来てくださいませ。
以下、やまプリ講座のご案内です。
単発参加も大丈夫なので、よろしければぜひどうぞ!
やまプリ講座 〜やまなみインタープリター講座〜
「やまプリ講座」は、森林や林業、そして山と関わるライフスタイルについて学ぶ講座です。
例えば、薪ストーブを使うと、少し人生って豊かになります。
あるいは、焚き火を囲むだけで心が穏やかになります。
そんな、山や森と関わる第一歩を、伐採体験やチェーンソー体験、そしてさまざまなメンバーとの交流を通じてやってみよう!という講座です。
日時:第一回・・・・平成29年4月29日(土・祝)9:30~17:00
第二回・・・・ 6月4日(日)9:30~17:00
第三回(一泊二日)・・・7月8日(土)9:30~ 9日(日)17:00
定員:20名
会場:愛媛県今治市玉川町鍋地集落および集会場
テーマ:第一回・・・きこり入門
第二回・・・チェンソーワーク
第三回・・・森を伝える人になる
こんな人にオススメ!:
中学生以上の
・森林や林業にちょっと興味のある人
・木を伐採して、その木で何かを作りたい人
・チェーンソーの扱い方、選び方を知りたい人
・チェーンソーの目立て(刃の研ぎ方)の仕方、目立てに超便利!な道具の選び方を知りたい人
・薪ストーブや、薪の扱い方を学びたい人
・多様なひとびととの交流を楽しみたい人 ・・・などなど
参加費:連続参加:9,800円(三回一括料金、三回目の食費別途)
単発参加:初回・二回目、3,000円/回、最終回5,000円(食費別途)
※ガク割、あります! 中高大学生の参加費は上記料金の半額!!
講師:村瀬 宏之氏、江崎 賢二氏、江崎 美沙氏
申し込み方法:下記申し込みフォームからお申し込みください
※本事業はセブンイレブン記念財団の助成を受けて実施します。
木こりの森体験ツアー
こんにちは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
昨日のお仕事は「木こりの森体験ツアー」のガイドおよびコーディネートでした。
主催は松山の「新日本建設株式会社」さん。
新日本建設さんは、愛媛県産の材にこだわり、自社で森林を持ち、葉枯らし、天然乾燥をさせた材で家を作る、ホンモノの木の家をつくる建設会社です。
家づくりは、その土地の気候風土に合った材で作るのが一番。
日本にはかつて植林されたスギやヒノキがたくさんあり、すでに伐採時期に達しています。
その人工林を切って使うことが、家づくりはもちろん、森林環境や日本の林業のことを考えた時、とても大事なのです。
しかし現在、家を作るためには外国産の材が多く使われています。
主にコストの問題から、外材が多く使われてしまうのです。
それによって海外の森林が荒れてしまっている状況もあります。
(すべての外材が悪いわけではない)
そんな状況に真っ向から立ち向かっているのが新日本建設さん。
中間コストをカットするために自社で森林を管理し、「愛媛の木で作る家づくり」を実現させています。
なかなか素晴らしい取り組みだと思います。
さて、木こりの森体験ツアーについて。
新日本建設さんは、家の木がどこから来たのか?を知るためのツアーを実施しています。
それが「木こりの森体験ツアー」。
私は二年ほど前からツアーのガイドとコーディネートをお手伝いさせてもらっており、今回は三回目の実施でした。
参加者は主にファミリー層で、基本的なメニューとして、伐採を見学し植林をする、というのは決まっています。
そこに毎回、新しい体験を入れています。
今回の目玉は「ツリーハウス」。
木の上に家を作るのです!
ツアーは、松山と今治の界あたりにある、新日本建設さんの自社林で行いました。
松山からバスで出発し、森の入り口で下車。
そこから40分ほど山の道をトレッキングし、いよいよ会場に到着です。
森林を管理している日野さんから、森林についての説明や森にかける思いを聞いた後、さっそく伐採の見学です。
見事に倒すことができました。
これだけ大きな木を切り倒すと、すごい地響きがします。
感動モノです。
その後は、切り株やおがくずを実際に触ってみます。
触るとみんなびっくりします。
だって、すごく湿っているんです。
「サラサラなのかと思った」という感想がよく聞かれます。
そうじゃないんです。
だって生きている木ですから。
春の時期は、水をたくさんあげるのです。
そんなことを実際に体験します。
その後は、いよいよツリーハウスづくりと、ロープワークを駆使したブランコ作り。2班に分けての実施です。
遊具作りといっても、ロープワークをやって楽しめるのは大人なので、子ども達はロープで思いっきり遊びます!
縄跳びしたり、
綱引きしたり。
ロープ一本で大盛り上がり!
私はロープワークの担当だったのですが、同時進行で、新日本建設の工務部の皆さんがツリーハウス作りを指導し、1時間半ほどでツリーハウスが完成!
ロープで作ったブランコも取り付けます。
そして完成したツリーハウスがこちら。
なかなか素晴らしい出来栄えです。
そりゃそうです、作ったのは子ども達ですが、新日本建設の工務部の皆さんが、事前にしっかりキット化してくれているのですから。
プロの仕事です。
ロープで作ったブランコも大人気!
おおいに盛り上がっていました。
この後はお弁当を食べ、火おこしをして自分で起こした火で焼きマシュマロをし、最後に植林をしました。
天気も良く、参加者のみなさんは非常に満足して帰られた様子。
私としても、とても充実した1日となりました。
やはり私は林学か出身なので、森のことを伝えられるのは嬉しいのです。
これからも、いろんなやり方で森のことを伝えていこうと思っています。
そうそう、今週末からいよいよ「やまなみインタープリター講座」が始まります。山と森林にかかわるライフスタイルを学ぶこの講座、いろんな背景を持ったメンバーがぞくぞくと集まっています。
まだ定員に余裕がありますので、興味のある方はぜひどうぞ!
以上、木こりの森体験ツアーのレポートでした。