今日はきこりです。現場より実況生中継!
こんにちは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
今日の仕事はきこり。
石鎚山の麓で木を切ってます。
今日からは新しい現場に入りました。
現場に入ったら、まず全体を把握するためにひととおり歩いて回ります。
今は植林してある山ですが、この場所はもともと集落だったらしく、石垣や、棚田跡がありました。
道にはなんと、側溝も入ってました。かつては人が暮らしてたんですねえ。
苔むした感じが、なんかラピュタみたい。
間伐地の下には川がありました。
川付近は結構荒れてますね。
山のてっぺんまで上がったら、海が見えました。
今回の現場の広さは約5ha。
頑張ってバリバリ切ろうと思います!
ちなみに、このブログは昼食後に現場で書いてます。
こんなカンジ。
おー、そろそろ午後の支度をせねば。
以上きこりの現場から菊間がお届けしましたー!
三原市おもてなし観光ガイド養成講座
こんにちは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
今日は週末とは打って変わって暖かい1日でしたね。
さて、本日の記事では、先週末の土曜日に行われた「三原市おもてなし観光ガイド養成講座」の様子をレポートします。広島県の三原市は、日本三大海城である「三原城」のある町です。
しかし、上記写真のとおり、三原には「天守台」を除いてお城や櫓は現存しておらず、城や歴史の凄さがわかりにくいのです。実はかつての本丸の場所に新幹線のホームがあり、それをお城の石垣が支えてるというすごい町なのですが、、、。
そんな三原で、町の片隅に残る石垣やちょっとした遺構から、かつての姿を伝えるためにはガイドさんの「伝える技術」が必要です。
加えて来年は三原城築城450年にあたるため、しっかりと「おもてなし」のできるガイド養成をしよう!ということで、今回私が講座を担当させていただくことになりました。以下、講座の様子です。
講座は、いつもオリエンテーションから始めます。
研修のはじめに、なんのために実施するのか、どこまで進めるのかを、全員で確認することはものすごく重要です。でないと自分が何やるかわからないまま進んで行くことになります。
オリエンテーションの次は、緊張をほぐしメンバーどうしがお互いを知り合う「アイスブレイク」の時間。その後早速外にでて、まずは私のガイドツアーに参加してもらいます。
私は研修をするときに、どんな場所でも必ず自分でガイドして講座参加者に体験していただくようにしています。口ではいくらでも良いこと、立派なことは言えます。でもそれだけでは実際のガイドの立ち居振る舞いは伝わりません。まずは参加者として体験してはじめてわかるものです。
だからまずはツアーに「参加」してもらい、どのような内容で、どんな「感動」があるのかを体験してもらいます。
また、私が実施する「インタープリテーション」は知識や情報をただ伝えるだけではなく、どんな人にでも「体験」を通じて伝える手法なので、説明するより、体験してもらったほうがすっと腑に落ちるのです。
今回のツアーは、三原城をつくり、三原の礎を築いた「小早川隆景(こばやかわたかかげ)」公の銅像前からスタート。
全く歴史に興味のない方でもわかるように、フリップを用いて簡単に説明します。
小早川隆景公は、「三本の矢」で有名な「毛利元就(もうりもとなり)」公の三男。
三本の矢は「1本だと折れる矢でも3本集まれば折れない」として、三兄弟の協調をといた逸話です。
まあ、これは史実ではないらしいのですが、、、。
ともかく、実際に一本の矢と三本の矢を折る体験をしてもらいます。
やはり3本はそう簡単に折れません!
やってみると腑に落ちます。
続いて、非常に堅固な三原城天守台の石垣を見ます。
これもフリップを使って、ごくごく簡単に、誰でも凄さがわかるように解説。
天守台に登り、ひとしきり散策した後、別の場所に移動し「アクティビティ」という遊びをしてもらいます。ツアーでは話すだけでなく、必ず「体験」から学ぶことのできる遊びを用意しておきます。
それが私たちの手法の最大の特徴です。わかりやすく、子どもと大人とカップルが一緒に居ても全員が同時に楽しむことができます。
そんな歴史や町並みツアー、見たことありますか?
今回の遊びは、フォトフレームに見立てた黒い紙を使い、三原にある「古いもの」と「新しいもの」が同居している場所を探す、というもの。上の写真は、新幹線ホームの下です。しかし背後の石垣は450年前のものなのです!
名付けて「三原今昔写真館」。
ちょっとした小道具があることで、普段は気づかないことに気づくことができるのです。
ブラタモリみたいで楽しいですよ。
そんな1時間ツアーを体験して部屋に戻ったら、参加者のみなさんの感想を気づいたことや書き出していきます。そうすると、ガイドとして必要な事柄が見えてくるのです。
その後、理論的な裏付け。
私たちが用いる体験を通じてわかりやすく伝えるガイド技術「インタープリテーション」の小講義。
ここまでで午前の部が終了となり、昼食と昼休みをとります。
午後からは、打って変わって「ガイド実習」。
さっきまでは「ツアー参加者」だった講座メンバーが、今度は実施する側に回ります。
グループごとに分かれて、ツアーの一部の5分間の内容を考えます。
ただ喋るのではなく、必ず「体験」や「遊び」をいれる、という条件付き。
これが良いトレーニングになるのです。
グループごとに下見をし、楽しい体験と、それから伝えられるメッセージを考えていきます。
下見時間は約1時間なので、みんな真剣です。
そして1時間後、いよいよ実践タイム。
企画した内容を実施してみます。
さて、このグループは何をしているのでしょうか?
実は「天守台の上で寝る」という体験。
この写真を見て貰えばわかりますが、かつて小早川隆景公が見たであろう景色は、周囲にほぼ残っていません。マンションやビルが立っています。背後にはJR三原駅の新幹線ホーム。
しかし、寝転がれば、周りのマンションなどは目に入らず、空だけがみえるようになります。
空は、空だけは、450年前も今も変わらずにあるのです。
そんなメッセージを伝えるための寝るという「体験」なのです。
5グループあったので、そのほかにもいろんな体験を考えました。
皆さん工夫を凝らして、楽しく、笑いの絶えない時間となりました。
そのあとは部屋に戻ってふりかえり。
ガイド実施後に参加者からもらったフィードバック(感想やコメント)を元に、次回実施するとしたらどこをどう改善するか?を考えます。
そして改善案を発表し、第一回の研修は終了となりました。
いかがだったでしょうか?
第二回目は1月の実施。
次回はさらに突っ込んだ内容で、実際の三原ガイドツアーが行われている各ポイントで、実際に「体験」から伝えられるアクティビティーを考えます。
もしかしたら、皆さんが今後三原に行った時に実施されるツアーが、次回の研修で生まれるかもしれません。
楽しみです。