一般社団法人をかしや

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おかげさまで開業15周年です!

こんにちは。一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。

 

去る9月5日をもちまして、私たち一般社団法人をかしやは15周年を迎えることができました。

 

これもひとえに、さまざまな形で関わってくださった方々のおかげです。

みなさま本当にありがとうございます。

 

 

 

また、昨年12月に古民家を購入し、リノベーションを行い、5月に引っ越しました。

今までの拠点は今治市玉川町でしたが、新しい拠点は今治市菊間町になります。

 

そう、ついに「菊間町の菊間さん」になったのです!

 

新拠点である古民家「丘の上の庄屋邸」で、これから民泊事業も始めます。

多くの人が集い、愛媛、今治、菊間町の魅力を体験していただける場にしたいと思っています。

 

ぜひぜひ、遊びに来てください。

 

 


 

さて、最近はインスタグラムのリール動画で主に情報発信を行っています。

そんなこともあり、本ブログも初めて訪れてくださる方も増えてきたようです。

 

インスタグラムはコチラ

 

15年という節目の年でもありますし、今回は私たち一般社団法人をかしやがどんな仕事をしているのか、今までを少し振り返りながら記してみたいと思います。

 

思えば今までたくさんの変遷がありました。一番最初に始めた事業は、今治版森のようちえん「森のてらこや」でした。

 

初期のてらこや参加者(当時5歳くらい)は、今では大学生になっています。2年ほど前に訪ねてきてくれて、とても立派になっていて嬉しかった。やっぱり、15年は長いですね。

 

 

その他、エコツアー、自然体験プログラムなどをたくさん実施していました。

 

 

私はしまなみ海道に惚れ込んで移住してきたので、船と自転車を使って島を巡るツアーや、かつて村上水軍の本拠地であった「来島(くるしま)」活性化のためのワークショップも毎年やっていました。

 

 

自然体験婚活イベント」も熱心にやりましたねえ。

うちの婚活イベントは場づくりと関係性づくりを丁寧に行うので、カップリング率が高いのが特徴でした。

何組か、結婚された方もいらっしゃいます。嬉しいことです。

 

また以前も古民家を借り受けて、宿泊研修施設として運営していた時期がありました。

土地が500坪あったので、有機&自然農講座も実施していました。

 

 

そんなわけで15年間やってきました。まだまだ本当にいろんなことをやってきたのですが、長くなるので、もしおご興味ある方は旧ブログをご覧ください。

2009年から2017年までの記録です。

 

旧ブログはコチラ

 

 

 


 

今は一体何をやっているの?

 

ということで、これまでの変遷を綴ってきましたが、では一体今は何をやっているのか?ということを書いていきます。

現在は事業の柱が主に三つあります。

 

 

1、アウトドア、自然体験

 

一つは、火おこしやロープワークなどのアウトドアスキル、キャンプスキルや、アウトドアクッキングやダッチオーブンの使い方などを専門家としてお伝えする仕事です。あとは川遊びとかトレッキングとかSUPとかの自然体験も提供しています。2000年からやっているので、かれこれもう23年になりますね。アウトドアやる上で、火おこしとロープの扱いができるようになると、格段にできることが増えます。

 

数年前から空前のアウトドアブームが起こっています。だけど、今の人は大体youtubeとかインスタでいろんなこと覚えるようなので、私たちからみると「ちょっと違うんだけどなあ、、、。」ということがたまにあります。例えば、焚き火をする時に小さなナイフで薪割りをする「バトニング」という技術があります。よく動画で見る、マキでナイフの背をコンコンするやつです。

 

バトニングはあまりおススメしません・・・の図

 

でもこれって、「ブッシュクラフト」という、物を極力持たずに自然界で過ごすためのちょっと特殊な技術で、それはそれで素晴らしい技術体系なのですが、普段のキャンプでやるのはあまり効率がよろしくない。通常のキャンプであれば、小ぶりのナタか斧を一本持って行った方がはるかに効率的ですし、ナイフも痛みません。

 

そんな「ちょっとしたコツ」みたいなこととか、基本的なアウトドアの技術から応用編まで、さらには知ってると便利なTIPSとかをお伝えするのが私の仕事です。あとはテントとか寝袋とか、焚き火台とかダッチオーブンとかキャンプ道具の選び方などもお伝えしています。

 

 

2、ファシリテーター

 

二つ目は、ファシリテーター業務です。ファシリテーターとは会議やワークショップや地域の寄り合いなどで合意形成をお手伝いする進行役のことです。

 

企業の会議や研修の進行をすることもありますし、地域活性化のためのワークショップなども扱います。地域おこし協力隊向けの研修や企画研修なども実施しています。

 

都会ではプロファシリテーターも多いと思いますが、ここ愛媛ではまだまだ少ないので、色々とお声をかけていただいています。ありがたいことです。

 

 

 

3、ガイド、インタープリター養成研修

 

さいご三つ目になりますが、これが私たち一般社団法人をかしやの本丸中の本丸であり、1番の武器になります。

 

全国には、自然ガイドや、まちなみや歴史ガイド、ジオパークガイドなどの「ガイド」をされている方が結構いらっしゃいます。地域の案内人ですね。そう言った全国の方々からの依頼を受け、プロとして通用するガイド養成研修をするのが、私の1番の仕事です。

 

 

ガイドというと、すごく豊富な知識を持っていて、何を聞いてもすぐに答えてくれる。そしてよく喋る、、、。

時にはお客さんが引いてしまうくらい喋りまくる、、、、。

 

 

こんなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?

 

中には素晴らしいガイドさんももちろんいらっしゃるのですが、どうしてもガイドは「知識や情報の伝達」が目的になりやすく、やたら喋りまくってしまうガイドさんも多いもの。

 

私が研修でトレーニングするのはそう言った「知識伝達型」のガイドではなく、「五感や体験」を使って楽しく遊びながら、大人から子どもまで誰にでも楽しんでもらえるガイド手法です。

 

 

こう言った「体験型」で誰にでも楽しんでもらえるガイドのことを「インタープリター」といいます。インタープリターの役割は、主に以下の三つです。

 

◉参加者全てが「安心」できる場を作る、それにより参加者が活発に発言したり積極的に活動したりできるようになる

 

◉参加者が「今まで自分が知らなかった世界」を体験できるよう導く。知識や情報を押し付けるのではなく一緒に体験して、新たな世界の扉を開く

 

◉ともすると見落としてしまいそうな「何気ない」時間や空間の中に魅力を見出し、それを参加者自身に感じてもらうようにする。これにより、自分でも気づかなかった自分自身や地域の魅力を、自分で発見できるようになる。

 

なので地域に良いインタープリターがいることで地域の魅力がわかりやすく伝わり、ファンが増えることになります。

つまり私は、インタープリター養成を通じて、地域活性化、地方創生のお手伝いをしています。

 

この仕事は愛媛県内でも例えば石鎚山系エコツーリズムガイド研修とか、西予ジオパークのガイド養成とかあるにはありますが、だいたいは全国に出張しての研修となります。

 

今までに、北は北海道、南は五島列島まで、全国を巡って研修をさせてもらいました。今年度下半期も、札幌、小樽、山口県萩市、千葉県銚子市などでの研修が決まっています。全国を巡っていろんな人にお会いでき、地方の美味しい物を食べることもできるので、私はこの仕事が本当に好きで好きで、天職だと思っています。

 

研修でテキストとして使えるよう、本も出版させてもらいました。これからもどんどんインタープリターが増えて、地域が元気になると良いな、と思いながらいつも仕事をしています。

 

インタープリターについて詳しくはコチラ

本についてはコチラ

 


 

ということで、長々と書き連ねてきました。久々に3000文字を超える記事となってしまいました。

起業から15年経ち、いろんなことがありましたが、今はこのような仕事に落ち着いています。

 

これからも全国を巡りながら、多くの方のお役に立てるよう、プロとして精進していきたいと思っています。

 

今後とも、一般社団法人をかしやをよろしくお願いいたします。

 

 

 

2023年09月10日

オンラインでファシリテーション研修をしました。

こんにちは。一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。

 

珍しく連投してみます。そして、本記事でちょうど200記事目となりました!これからもたまーに更新していきますので、末長くおつきあいくださいませ。

 

さて、本日のお題は「オンラインファシリテーション研修」です。

 

前回の記事でも書きましたが、私たちは自然体験やインタープリテーション、ファシリテーションなど主に「直接体験」を生業にしているため、コロナで大きな影響を受けました。が、そのまま手をこまねいていたわけではなく、新しいことにチャレンジしています。

 

 

先週と先々週は、経営者の勉強会である「愛媛県中小企業家同友会」のリーダーシップ研修の仕事でした。主に中堅社員さんやこれからリーダーを目指す人たちを対象に、毎年さまざまなテーマを設定して実施する研修です。今年のテーマは「ファシリテーション」。

 

中小企業家同友会では毎月例会(勉強会)があり、いろんな人の報告を聞いた後にグループディスカションを行います。しかし、そのディスカッションの進行がむずかしいという意見がたくさんありました。意見を引き出しつつ、うまーく場をファシリテートできる人の育成が急務!となっていたのです。

 

そこで4回連続で、ファシリテーター養成研修をすることとなりました。・・・これが今年1〜2月時点でのお話。

 

 

しかし、その後世界的なコロナショックがあり、集まって実施する研修ができなくなってしまいました。うーん。

そんなわけで急遽Zoomをつかった「オンラインファシリテーション研修」となったのでした。

 

オンラインリーダーシップ研修

 

Zoomを使ったコミュニケーションがあたりまえになって久しいですが、実はオンラインにはオンラインの「お作法」が必要です。そしてまだまだそれは一般的ではなく、結果として「1人だけ長々としゃべる、ほとんどの人はただ聞いているだけ」というミーティングになりがちです。

 

こうなるとつまらないので、飽きちゃうし、他のことをしたくなります。そして余計につまらなくなります。

 

これを私は「オンライン負のスパイラル」と呼んでいます。

 

この状況ではオンラインコミュニケーション自体が嫌いになってしまいます。だからこそ、オンラインファシリテーターが必要なのです。

 

オンライン負のスパイラル

オンライン負のスパイラル

 

 

さて、研修の最初はオリエンテーションからはじめます。私はリアル研修では、「KP法」という、A4の紙にキーワードを書いてホワイトボードに貼り出す形で説明することが多いです。今回はオンライン研修ですが、ホワイトボードと、パソコン据え付けではない専用のカメラを使って、KP法で実施してみました。意外とリアル研修同様に伝わるものです。

 

DSC_2446

 

ちなみにこの会場には事務局スタッフしかおらず、参加者はカメラの向こうにいるため、実際にはこんな状況で話しています。

 

DSCF0471

 

・・・なかなかシュールな絵柄ですね。

 

そして、参加者がみている画面ではこのようになっています。

 

オンライン負のスパイラルについて解説中。

オンライン負のスパイラルについて解説中。

 

オンラインでは、KP法だけではなくクリップボードと紙で解説することも多いもの。こういう場合はあえて手書きの方が伝わる気がしますね。バリバリのデジタルな世界だからこそ、アナログの良さが生きてきます。そしてクリップボードも大事。オンラインの場合、紙だけだと照明や光の状態によっては透けて文字が見えにくくなってしまうことがあります。

 

またオンライン研修では、一番はじめにグランドルールを設定するようにしています。私が設定する「お約束」は次の三つです。

 

・基本的に「ミュート」で。

・いつでも発言OK!

・リアクションは大げさに

 

オンラインのお約束

オンラインのお約束

 

こんなシンプルなグランドルールがあるだけで、場の雰囲気は全く違ったものになります。みんなが安心できるのです。

 

この研修は今のところ第二回まで実施したのですが、第一回目ではまず「オンラインコミュニケーションを楽しむ」ことをゴールとしました。

 

オンラインで使えるアイスブレイク(打ちとけ合いのゲーム)を全員でいくつか体験し、「ブレイクアウトルーム」という小部屋機能を使って少人数で「デートゲーム」をしました。お題はこんな感じ。これをあらかじめ考えてもらい、何人かで話し合うのです。

 

リアル研修でよくつかう定番のアイスブレイクなのですが、オンラインでも全くリアル同様に実施できました。

 

デートゲームお題

そのあとは「オンラインのお作法」を確認したのち、再びブレイクアウトルームに分かれて少人数での話し合い。そうして2時間の研修はあっという間に終了したのでした。

 

 

第二回の研修のテーマは「やってみよう!オンラインファシリテーション」

 

第一回の内容をさらに深め、全員が15分のオンラインファシリテーションに挑みました。

まずは最初に、前回のおさらいも兼ねてオンラインの「お作法」を確認!これ、大事です。

 

そしてすぐに4人組のブレイクアウトルームに分かれ、1人15分のファシリテーションにチャレンジ。お題は参加者が自由に設定し、15分の場の進行をしたあと、5分間で振り返り。途中一度休憩を入れて、4人それぞれが、それぞれのやり方でファシリテーター役を勤めました。

 

4人の進行を体験することで、自然と「ファシリテーターの存在、やりかたにより、場が全く違ったものになる。」ということを体験することができました。

 

そしてここでとても大切なのが「休憩」。リアル研修とは異なり、オンラインでは1時間に一回、10分程度の休憩は必ず入れた方がいいようです。ブレイクアウト機能を使うことでまた違っては来るのですが、基本的にオンラインでのコミュニケーションはものすごく疲れます。おそらく、情報がほとんど視覚からしか入ってこないために、他の情報を得るために脳が全力で回転しているのだと思います。

 

なので、1時間に一回程度は休憩を入れた方が良いみたい。ちょっと休憩してお茶飲んだり、甘いもの食べたり、体を動かしたりしてリラックスする。こう言った「スキマ時間」の設計がオンラインではものすごく重要だと感じています。

 

休憩や飲み物はとても大事!

休憩はとても大事!

 

全員がオンラインファシリテーションを体験し、ふりかえりも終えたら再び全員が集まり、感想の共有。みなさん「オンラインでもここまでできるのか!」と新鮮なオドロキがあった様子。楽しい時間を過ごし、たくさんの気づきがあった、あっという間の2時間20分でした。

 

当初予定では、オンラインだと長丁場はきついので2時間の予定でいました。しかし思いのほか話がはずみ、みなさん良い顔をされているので全員に了解を取った上で延長させてもらいました。しっかりと研修するなら、オンラインでも2時間半くらいは欲しいですねえ。

 

 

このようにして、二回のオンラインファシリテーション研修が無事終了。私としても大きなチャレンジで、十分な準備をして臨みました。そして終わってみれば、新しい発見と学びがたくさんあった研修でした。私もめちゃ疲れたけど楽しかった!!

 

前回投稿した「そのへんにある野草を採って食べてみようの会 in Zoom」に続き、オンラインの大きな可能性を感じた二日間でした。

 

 

オンラインでの研修に興味がある方は、ぜひご連絡くださいませ。

 

 

以上オンラインファシリテーション研修のレポートでした。

 

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2020年07月15日
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