ひさしぶりにやります!オンラインインタープリテーション研修
こんにちは。一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
まだまだ残暑が厳しいですがみなさんお元気ですか?
まだ暑いとはいえ、いよいよ夏も終盤!海に川に山に、遊ぶなら今です。
悔いのないように思いっきり遊び倒しましょう!
私は先日、毎年恒例の高知キャンプで海に潜り、魚を突き、サーフィンをし、太平洋を満喫してきました。やっぱり四国の自然は最高です。
さて、急なのですがご案内です。
久しぶりに、オンラインインタープリテーション研修を実施することなりました。「インタープリテーション」は私の専門とする、「五感」と「体験」を通じてその場の魅力と「感動」が伝わるガイド技術です。
この技術を用いれば、大人から子どもまで、しかも自然や文化や歴史などの興味のない人まで、どんなお客さんにも楽しんでもらうことができます。
コロナ禍になってからはリアルでガイドするのが難しくなり、オンラインツアーのニーズが高まり、オンラインツアーを実施する団体さんが多くなりました。そこで、1年半ほど前に全国のジオパークの皆さんを対象に、初めてオンラインインタープリテーション研修を実施したのでした。
この研修は非常に好評で、全国のジオパークから90人以上の方にご参加いただきました。
その時の様子、詳しくはコチラ!の記事をご覧ください
その後も何回かオンラインで研修をしてきて、どれもご好評いだだき、オンライン研修のノウハウをひととおり確立したところです。
そうこうしているうちにコロナが落ち着き、これでもう大丈夫!と思いきやまさかの第7波。しかも感染者数は増える一方で、やはりオンラインの技術はこれからも不可欠だなーと再確認した次第。
いや、コロナが落ち着いたとしても、これからは「メタバース」の時代。
「メタバース」とはインターネット上の仮想空間で、アバター(分身)による活動を行うもの。5G等の技術の発達・普及を背景に、今後の成長が見込まれています。
最近ではfacebook社が社名を「 Meta」に変更したこともメタバース普及の大きな後押しになっているとのこと。
「フォートナイト」や「あつまれどうぶつの森」などのゲームでは既に、プレイヤー同士がゲームの中のアバターを通じてアイテムのやりとりや交流を繰り広げてますね。子どもたちやゲーム好きの人にとってはもはや当たり前の世界。
そう考えた時に、今後はインタープリテーション/ガイドの世界でも、リアルだけではなくオンラインイベントとして実施し、アバターがガイドとして案内する、なんということも当たり前になるかもしれません。
そういえば、石垣島の同業者である「エコツアーふくみみ」さんは、数年前より「ぬいぐるみエコツアー」を実施していて、大人気とのこと。コロナで自分は旅できないけれど、自分の大好きなぬいぐるみを現地に送り、代わりに旅をしてもらう、というもの。
これも一種のアバターですよね。
世界は確実に変わっています。技術の発展によって、今までできなかったことが当たり前になりつつあります。
私たちガイド、インタープリターも変わっていかないといけませんね。
そんなわけで、久々にオンライン・インタープリテーション研修を実施します。
期日は9月4日(日)9:30〜15時くらいまで。
なんと一週間後の実施です。直近のお知らせで申し訳ありません。
というのも、本来この研修は私たち をかしやの主催事業である「せとうちインタープリター講座」の一環なのです。そこに全国のジオパークの皆さんにも加わってもらい実施するというスタイルでした。
が、蓋を開けてみたら、意外とジオパークの皆さんの参加が少なく、それならせっかくなので一般の方にも広げてみよう、となったのでした。
まだ若干の残席がありますので、興味のある方はぜひご参加ください。オンラインなので、距離にかかわらず参加できますよー!
また、オンラインで研修をやってみたい、という方にもおすすめです。私たちが確立したオンライン・インタープリター研修や、オンライン・ファシリテーション研修のノウハウが詰まってますので、お役に立つこと請け合いです。
私たちの大先達の川嶋 直さんもよく言っておられますが
「技術やノウハウは隠している場合ではない!」
のです。共有してそれぞれが使ってその結果をまた共有することで、お互いに成長できるはず。
ということで、下記要領で実施しますので、「ピン!」と来た方のご参加をお待ちしておりまーす!
オンライン・インタープリテーション研修
日時:2022年9月4日(日)9:30〜15:00くらい
場所:zoomによるオンライン
参加費:5,000円/1アカウント(複数参加OK!、でも実習があるのでMAX5名まで)
申込/お問合せ:info@wokasiya.jp までお問合せください。
内容:過去のオンライン・インタープリテーション研修の記事をご参照ください。
それでは皆さんとお会いできるのを楽しみにしていまーす!!
オンラインでファシリテーション研修をしました。
こんにちは。一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
珍しく連投してみます。そして、本記事でちょうど200記事目となりました!これからもたまーに更新していきますので、末長くおつきあいくださいませ。
さて、本日のお題は「オンラインファシリテーション研修」です。
前回の記事でも書きましたが、私たちは自然体験やインタープリテーション、ファシリテーションなど主に「直接体験」を生業にしているため、コロナで大きな影響を受けました。が、そのまま手をこまねいていたわけではなく、新しいことにチャレンジしています。
先週と先々週は、経営者の勉強会である「愛媛県中小企業家同友会」のリーダーシップ研修の仕事でした。主に中堅社員さんやこれからリーダーを目指す人たちを対象に、毎年さまざまなテーマを設定して実施する研修です。今年のテーマは「ファシリテーション」。
中小企業家同友会では毎月例会(勉強会)があり、いろんな人の報告を聞いた後にグループディスカションを行います。しかし、そのディスカッションの進行がむずかしいという意見がたくさんありました。意見を引き出しつつ、うまーく場をファシリテートできる人の育成が急務!となっていたのです。
そこで4回連続で、ファシリテーター養成研修をすることとなりました。・・・これが今年1〜2月時点でのお話。
しかし、その後世界的なコロナショックがあり、集まって実施する研修ができなくなってしまいました。うーん。
そんなわけで急遽Zoomをつかった「オンラインファシリテーション研修」となったのでした。
Zoomを使ったコミュニケーションがあたりまえになって久しいですが、実はオンラインにはオンラインの「お作法」が必要です。そしてまだまだそれは一般的ではなく、結果として「1人だけ長々としゃべる、ほとんどの人はただ聞いているだけ」というミーティングになりがちです。
こうなるとつまらないので、飽きちゃうし、他のことをしたくなります。そして余計につまらなくなります。
これを私は「オンライン負のスパイラル」と呼んでいます。
この状況ではオンラインコミュニケーション自体が嫌いになってしまいます。だからこそ、オンラインファシリテーターが必要なのです。
さて、研修の最初はオリエンテーションからはじめます。私はリアル研修では、「KP法」という、A4の紙にキーワードを書いてホワイトボードに貼り出す形で説明することが多いです。今回はオンライン研修ですが、ホワイトボードと、パソコン据え付けではない専用のカメラを使って、KP法で実施してみました。意外とリアル研修同様に伝わるものです。
ちなみにこの会場には事務局スタッフしかおらず、参加者はカメラの向こうにいるため、実際にはこんな状況で話しています。
・・・なかなかシュールな絵柄ですね。
そして、参加者がみている画面ではこのようになっています。
オンラインでは、KP法だけではなくクリップボードと紙で解説することも多いもの。こういう場合はあえて手書きの方が伝わる気がしますね。バリバリのデジタルな世界だからこそ、アナログの良さが生きてきます。そしてクリップボードも大事。オンラインの場合、紙だけだと照明や光の状態によっては透けて文字が見えにくくなってしまうことがあります。
またオンライン研修では、一番はじめにグランドルールを設定するようにしています。私が設定する「お約束」は次の三つです。
・基本的に「ミュート」で。
・いつでも発言OK!
・リアクションは大げさに
こんなシンプルなグランドルールがあるだけで、場の雰囲気は全く違ったものになります。みんなが安心できるのです。
この研修は今のところ第二回まで実施したのですが、第一回目ではまず「オンラインコミュニケーションを楽しむ」ことをゴールとしました。
オンラインで使えるアイスブレイク(打ちとけ合いのゲーム)を全員でいくつか体験し、「ブレイクアウトルーム」という小部屋機能を使って少人数で「デートゲーム」をしました。お題はこんな感じ。これをあらかじめ考えてもらい、何人かで話し合うのです。
リアル研修でよくつかう定番のアイスブレイクなのですが、オンラインでも全くリアル同様に実施できました。
そのあとは「オンラインのお作法」を確認したのち、再びブレイクアウトルームに分かれて少人数での話し合い。そうして2時間の研修はあっという間に終了したのでした。
第二回の研修のテーマは「やってみよう!オンラインファシリテーション」。
第一回の内容をさらに深め、全員が15分のオンラインファシリテーションに挑みました。
まずは最初に、前回のおさらいも兼ねてオンラインの「お作法」を確認!これ、大事です。
そしてすぐに4人組のブレイクアウトルームに分かれ、1人15分のファシリテーションにチャレンジ。お題は参加者が自由に設定し、15分の場の進行をしたあと、5分間で振り返り。途中一度休憩を入れて、4人それぞれが、それぞれのやり方でファシリテーター役を勤めました。
4人の進行を体験することで、自然と「ファシリテーターの存在、やりかたにより、場が全く違ったものになる。」ということを体験することができました。
そしてここでとても大切なのが「休憩」。リアル研修とは異なり、オンラインでは1時間に一回、10分程度の休憩は必ず入れた方がいいようです。ブレイクアウト機能を使うことでまた違っては来るのですが、基本的にオンラインでのコミュニケーションはものすごく疲れます。おそらく、情報がほとんど視覚からしか入ってこないために、他の情報を得るために脳が全力で回転しているのだと思います。
なので、1時間に一回程度は休憩を入れた方が良いみたい。ちょっと休憩してお茶飲んだり、甘いもの食べたり、体を動かしたりしてリラックスする。こう言った「スキマ時間」の設計がオンラインではものすごく重要だと感じています。
全員がオンラインファシリテーションを体験し、ふりかえりも終えたら再び全員が集まり、感想の共有。みなさん「オンラインでもここまでできるのか!」と新鮮なオドロキがあった様子。楽しい時間を過ごし、たくさんの気づきがあった、あっという間の2時間20分でした。
当初予定では、オンラインだと長丁場はきついので2時間の予定でいました。しかし思いのほか話がはずみ、みなさん良い顔をされているので全員に了解を取った上で延長させてもらいました。しっかりと研修するなら、オンラインでも2時間半くらいは欲しいですねえ。
このようにして、二回のオンラインファシリテーション研修が無事終了。私としても大きなチャレンジで、十分な準備をして臨みました。そして終わってみれば、新しい発見と学びがたくさんあった研修でした。私もめちゃ疲れたけど楽しかった!!
前回投稿した「そのへんにある野草を採って食べてみようの会 in Zoom」に続き、オンラインの大きな可能性を感じた二日間でした。
オンラインでの研修に興味がある方は、ぜひご連絡くださいませ。
以上オンラインファシリテーション研修のレポートでした。