WOOD JOB! その2
こんばんは。
一般社団法人をかしや 代表理事 「マロ」こと菊間 彰です。
今日の仕事はまたもや きこり。植林地の切り捨て間伐。
バリバリ木を切ってましたよ。
、、、とはいえ、今日の現場はちょっと厄介なところで、スギやヒノキを植林したところに孟宗竹が入ってきてしまい、今では竹林と化してしまっていた場所でした。
間伐の仕事は基本的にヒノキやスギの植林地を間伐するのですが、今回は例外。竹林になってしまった植林地の竹を、ひたすらバリバリと切っていくのです。竹は木より硬いので、チェーンソーの刃はボロボロになるし、大量にある竹を倒したところは、まるで「竹の海」となり、急斜面と相まって歩けません。
そこを必死になってエンヤコラと泳ぐようにして進み、竹を細かく刻んでゆくのでした。
でもその甲斐あって、切った後は見違えるように綺麗になりましたよ。
そして幸いなことにここは日当たりの良い場所だったので、お弁当の時間は実に気持ち良く過ごすことができました。山で働くと、本当に食事が美味しいんです!
弁当の後にはティータイム。
アウトドア用のストーブ(コンロ)でお湯を沸かし、コーヒーを入れて飲みました。
今日はベトナムコーヒーを淹れてちょっと優雅に。
淹れ方は普通のドリップでしたが、山で飲むコーヒーは格別に美味い!
この現場はすでに一週間ほど通っており、今日で完全に仕上げることができました。
綺麗になった山を見るのは本当にすがすがしいものです。
今日でひと現場終えたので、作業終了後仲間のみんなで温泉にいき、その後焼肉を食べに行きました。
こういったちょっとした「達成感」と「喜び」が味わえるのが山の仕事や現場仕事の良いところ。
「働く」とか「食べる」とか「生きる」という根源的なヨロコビを味わうことができて幸せなのです。
私の毎日は、林業やったり、キャリア教育やったり、ガイド養成やったり企業研修したり「一体何屋なんだ!?」と突っ込まれそうな 、ともすれば節操もないような「をかしな」日々です。
でも、こんなふうにいろんな人たちといろんな仕事ができるということは、とても幸せなことだなあとしみじみ思いながら、毎日仕事をしているのです。
WOOD JOB!
こんばんは。一般社団法人をかしや 代表理事「マロ」こと菊間です。
今日は、「wood job」について書いてみたいと思います。
wood job!とは、数年前に話題となった、「林業」に従事する若者が主人公の映画です。
私はまだ見てないのですが、そうとう面白いようですね。
そして私も、昨年より冬の時期は、時間を見つけて林業に従事しています。
もともと私は大学の専攻が林学で、特に森林動物や森林昆虫について研究していました。
大学卒業後も、チェーンソーワークや大径木の伐採技術を身につけたくて、一年間長野県に林業修行に通ったりしました。2004年の1年間は、富士山麓で林業に従事し、きこりとして「富士ヒノキ」を切っていました。愛媛に移住してきた2008年の冬には、今治の森林組合でバイトもさせてもらっていました。
なにせ、木と森と、林業とチェーンソーが好きなのですよ。
その後も木工や木が好きでしたが、林業の現場からは遠ざかっていました。
しかし、昨年の冬にひょんなことから「林業やらないか?」とお声がけいただき、本業の合間を縫っていそいそと山に通っています。ちなみにチェーンソーは北欧スウェーデンのハスクバーナ42という機種です。いつもこんな格好で木を切っています。
なぜ本業がありながら林業に従事しているのか?
それは、私たち自然体験に従事する者にとって冬の時期は比較的オフシーズンで時間があるから、というのが一つあります。その時期に林業に携わるのは、私としてはとても楽しいな、と。
しかしそれよりもっと大きな理由があります。
私は、今後地域にIターンやUターンの仲間を増やしていきたいと思っています。そしてそのためには「仕事」つくる必要があるのです。仕事がなければ、なかなか地域に移住することはできません。
仕事と言ってもいろいろあって、これからの働き方は、民間企業や行政に雇用されることがすべてではないと思っています。特に、IターンやUターンで移住してくる方は、都会の生活で身につけた「特技」を持っている人も多いです。そういう方はその特技を活かしてある程度のお金を稼ぎ、食料は畑や狩猟をやって得る、というライフスタイルととっている人もいます。
いわゆる「半農半X」です。
私は、そういう人たちや、地域に暮らす若い人たちが、地域で小金を稼ぐ仕組みを創りたいのです。月に何十万も専業で稼ぐのではなく、時間のあるときにいろんな人がすこしづつ働き、みんなが小金を稼げる仕組みを創りたい。
そうすれば、もうすこし移住者も増えるのではないかと。
今の私は、林業事業体の1メンバーとして働かせてもらっています。しかしいずれは自分たちで林業事業体をつくりたい。そして行政からの間伐事業を受託したりしながら、仲間で小金を造る仕組み、地域にお金を生み出す仕組みを作りたいと思っています。
そんなことを夢想しながら、日々森へと通っているのです。