四国ブロック青少年国際交流を考える集い。
こんばんは。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
さて、昨日の本ブログでは「世界青年の船」について書きました。
「世界青年の船」は、18歳から30才くらいまでが対象の事業で、世界12カ国の若者たちと一緒に船に乗って旅をする、という内閣府主催の国際交流研修事業です。
私も2004年に参加した、とても思い出深い事業です。
そして、内閣府の事業は、参加して終わり、というものではありません。
IYEO(日本青年国際交流機構)という組織があり、事業参加者は、各都道府県の組織に入り、国際交流や異文化体験などの事後活動を行うのです。
そりゃそうです。国の予算で研修させてもらってるのですから、恩返ししなければなりません。
とは言え、私は愛媛に移住してから8年になりますが、起業して自分の仕事を「創る」ことに必死だったため、これまでIYEOの活動には関わってこれませんでした。
そして、そのことに対して密かに申し訳なさを抱いてきました。
最近ではようやく落ち着いてきたので、昨年から愛媛県IYEOにかかわらせてもらい、少しづつ活動するようにしています。
そして今年、ようやくちゃんとした活動をすることとなりました。
四国ブロックのメンバーが集う「四国ブロック大会」という集いが、四国4県持ち回りであります。
それが今年は愛媛であるのです。
私はその、実行委員長を務めることになりました。
ブロック大会は、一泊二日の日程で、国際交流、地域活性、人材育成の三つのテーマに基づき実施する、交流と集いの場です。
この一泊二日をコーディネートさせていただくことになりました。
せっかくなので、国際交流関連の人だけではなく、全然関係ないいろんな人たちが集い、交流できる場になれば良いな、と思っております。
具体的な内容なのですが、まず初日が講演会とワークショップ。
講師は「バリィさん」を産み出した第一印刷株式会社の代表取締役社長である、西原孝太郎さん。
私たちをかしやは、もう7年も前から第一印刷さんとタイアップし、「インタープリターバリィさん」というキャラをデザインしてもらい、様々なプログラムを実施してきました。
そんなご縁から、西原さんにご講演願うことになりました。
テーマは「ゆるキャラによる地域活性化」。
国際交流とゆるキャラと地域活性をテーマにお話いただこうと考えています。
面白そうでしょ?
そして二日目は、しまなみサイクリング!
私が自信を持っておすすめする、そしてガイドもする最高に楽しいしまなみ体験です。
まだ詳細をお伝えする段階ではないため、このくらいしか情報公開できないのですが、ご興味のある方は、ぜひ日程を開けておいてください。
日程は7月15日(土)〜16日(日) の二日間です。
情報は随時更新していきますので、どうぞ楽しみにしていてくださいね〜!!
以上、ブロック大会のお知らせでした。
世界青年の船
おはようございます。
一般社団法人をかしや代表理事「マロ」こと菊間 彰です。
さて、みなさんは「世界青年の船」という事業を知っていますか?
18歳から30才くらいまでが対象の事業で、世界12カ国の若者たちと一緒に船に乗って旅をする、という内閣府主催の国際交流研修事業です。
私もかつて2004年に参加しました。
45日間「にっぽん丸」という客船にのり、世界中の青年たちと共に暮らすという経験はとても刺激的でした。毎年寄港地が違うのですが、私が参加した年はシンガポール、インド、セイシェル諸島、タンザニアでした(現在の事業は一ヶ月らしいです)。
船で世界中を巡る、という体験はそうそうできるものではありません。
世界中にはいくつもの海がありますが、海によって色が違う、ということを私は初めて知りました。
インド洋の海の色はどこまでも深い青だった。
あの色は世界中でインド洋だけなんだって。
夕日もめちゃくちゃ綺麗だった。
世界中の国に行くとはいえ、寄港地で活動するのは各地でほんの1日〜2日。
しかも、この研修は内閣府事業であるため、各地では政府代表団として、表敬訪問を行います。
なので陸上での活動の時間はほとんどありません。
ではいったい45日間も何をしてるのか?
それは、船内でさまざまな活動をしているのです。
講師によるレクチャーがあったり、国連や環境保全や青年活動など、様々なテーマで世界中のメンバーとディスカッションをしたり、サークル活動があったり、運動会や祭りがあったり。
つまり「世界青年の船」という事業は、ひらたくいうと「船の中の大学」であると私は感じました。
しかも、日本人も含めて世界13カ国の若者による、超国際的な大学。
なんせ、私が参加した時はアメリカ人もロシア人もタンザニア人もインド人もスウェーデン人も、UAEやエジプトやバハレーン人などのアラブ諸国のメンバーも、ソロモン諸島やニュージーランドなどオセアニアのメンバーも同じ船にいて、同じ飯を食い、一緒に活動するのです。
これってすごくないですか?
なかなかこれだけの世界の人々と一緒に「暮らす」経験はできないと思います。
そういう日々の中では、肌の色とか目の色とか、そういった外見的な違いは気にならなくなってきます。
だって肌の白いひと黒いひと、普通にまわりにいますから。
ちなみに部屋も3人部屋だったりするので、シェアして使います。
私のルームメイトは、最初がノルウェー人とソロモン人、ルームチェンジ後はロシア人とUAE人(アラブ首長国連邦)でした。
この経験は、その後の私の人生に大きな影響を与えてくれました。
現在私はさまざまな研修の仕事をしていますが、その中で外国人対象のものもあります。
今年もJICAの研修で、オセアニアの人々の受け入れをします。
そんなことをしているのも、この時の「世界青年の船」で感じたことがすごく大きい。
私が船で感じたもっとも大きなことは「宗教や人種が違っても、結局はおなじ人間なんだ」ということです。言葉にするとたいしたことないけど、心の底からそう思った。
船で、こんなことがありました。
船にはダンスホールがあり、毎晩のように各国主催のダンスパーティーが開かれています。
アメリカンナイトとか、ロシアンナイトとか、スウェディッシュナイトとか。
誰が参加しても自由なので、いろんな国のメンバーがいて、それはそれは賑やかです。
でも、イスラム教徒であるアラブ諸国のメンバーは、公の場で肌を出したり飲酒したりすることが禁じられているため、その場に来ることができません。特に女性は。
なので、たまに「レディースナイト」が催されます。
女性だけのダンスパーティー。
そうすると、イスラム女性も参加することができ、多くのメンバーがきたそうです。
そして、これはその時参加した日本人メンバーに聞いたことですが、普段は「ブルカ」という布をかぶって肌の露出を最小限にしている彼女たちですが、このレディースナイトでは肌も露わにヘソ出しで踊りまくっていたそうです!!
さらに、若い女子が集まってする会話といえば「あの国あの男子はイケてるよね!」というガールズトーク。まあこれは男も女もかわりませんね。この夜は宗教や人種をこえた、恋愛にまつわるガールズトークが繰り広げられた、とのことでした。
私もそれまでは、イスラム教徒というとすごく真面目て高貴な人たち。そしてちょっと怖い。というイメージいました。でもこの話を聞いた瞬間、「なんだ、ぜんぜん変わらないじゃん、俺たちと」と心から感じました。
他にも船の生活で痛感しましたが、イスラム教徒はみんなやさしい。
男女問わず、すごく親切な人が多かった印象です。
いかに一般的なイメージが事実とかけ離れているか。
そしてそれは、自分で体験しなければわからない。
ネットでググるだけじゃダメなんです。
だって自分に都合の良い情報は、いくらでも探せるから。
本当のことは、自分の体験からしか得ることはできない。
これが、船で得た一番大きなことだったかもしれません。
そんな、人生に大きな変化をもたらす「世界青年の船」。
参加費はなんと30万円程度。
30万円で、世界の若者と一緒の船旅ができてしまいます!
なぜかというと、国費で行う研修事業だから。
だから、各国に訪問した際は政府代表団として表敬訪問を行います
なによりまず、各都道府県で実施する一次試験と、内閣府で行われる二次試験に合格しなければいけません。募集は年に一回。
都道府県により異なるのですが、試験の倍率はそれほど高くないことが多いようです。
しかも!
今年は愛媛県からの応募者は一人もいないらしく、現在参加者ゼロです。
なので、現在追加募集が行われています。
チャンスです!
もしこの記事を読んでピンときた人がいたら、ぜひ応募してみてください。
もちろん研修期間の休みを確保できるというのが条件ですが。
https://www.pref.ehime.jp/h15200/seisyounen/kokusaikouryuu28.html
※上記県庁HPでは期限過ぎてますが、今延長してますので問い合わせてみてください。
この研修に応募できるのは、30歳までです。
そのあとは、どんなに望んだとしても参加することはできません。
人生は一度きり。
もし興味があったら、ぜひチャレンジを!
行けるかどうかわからない人も、問い合わせだけはしてみてはいかがでしょうか?
詳細は下記内閣府のサイトから。
ちなみに、私は「正解青年の船」の参加者なので船の紹介をしましたが、内閣府主催の研修はほかにもいろいろあります。ぜひ見てみてください。
http://www8.cao.go.jp/youth/kouryu/bosyu.html
過去の参加者による、体験レポートも参考になるかもしれません。
https://allabout.co.jp/gm/gc/58277/
繰り返しになりますが、人生はたったの一度。
普段の暮らしの中で「世界」を体験できる機会はなかなかありません。
興味があったらぜひチャレンジを!